2. ビジネスモデルの変革
同社は今後のビジネス展開として、中堅・中小企業を支援する「DX」から「AX(AIトランスフォーメーション)」に大きく舵を切り、ソフトウェア提供型サービスからAI提供型サービスへ、従来の「機能提供モデル」から「顧客が蓄積する利用データをAI学習資産として生かすモデル」へと大きくビジネスモデルを変革する方針を決定した。日本市場よりも数年先行している米国ではSaaSビジネスが乱立し、成長の限界が見え始めてきたこと、またAIエージェントの台頭によってSaaSの一部機能が代替されるようになるなかで、従来の「静的な機能提供モデル」だけでは衰退してしまうとの危機感を抱き、AIを実装したサービスへと進化させていくことが持続的な成長を目指すうえで重要と判断した。同社サービスで実現するAIの効果として、営業活動の自律化(受注予測、営業プロセスの指示)、インサイドセールスの自律化(自動コールによる対話営業)、データ生成の自律化(問い合わせフォームやメールのフッターから企業情報をマッシュアップ)、AI上司の自律化(チャットやオンラインミーティング上の会話のやり取りの次なる指示)、業務管理の自律化(テレワークやPC作業による業務内容や時間を自動で管理)などが挙げられる。
AI領域を強化するため、同社は2025年8月にAIソリューションサービスを展開するヘッドウォータースと資本業務提携を締結した※。互いに今後のビジネス展開を協議するなかで決定したもので、業務提携の内容は以下の4点である。
※ ヘッドウォータースが同社株式の26.1%を取得し、筆頭株主となった。
(1) 同社サービスの「自立型AI」による高付加価値化
既存のSaaSプロダクトや人材サービスにヘッドウォータースのAI要素をアドオンすることで、サービスの利便性・効率性を向上させ、さらなるAIの民主化を加速していく。これにより、SaaSサービスの高付加価値化を実現し、顧客単価の向上を図る。ヘッドウォータースは、同社グループが保有する多くのSaaSサービスに自律化を促すAI実装を行う。
(2) 技術データの相互活用
同社グループが保有する営業活動情報や企業データなど膨大なアクションデータをAIの学習用教師データとして活用し、ヘッドウォータースと共同で業務特化AIや業種特化テンプレートを開発する。さらに、主力サービスとなるクラウド型営業支援ツール「Knowledge Suite」の利用者に対して、AIによって自律化された新機能・新サービスを提供し、AI導入効果を現場で実感できるようにする。
(3) 顧客基盤の拡大と多様な業種への対応
同社グループの幅広い中小企業顧客基盤に対してヘッドウォータースのプロダクトを展開し、プロダクト導入社数を拡大する。また、ヘッドウォータースの大手法人顧客に対して同社グループのSESを提案・提供することで、互いの顧客基盤を拡大・多様化する。
(4) 運用効率の向上と市場の先取り
AIドリブンの開発手法を導入し、AIプロダクトを効率的に開発・提供することで開発コストの抑制とスピード向上を図るとともに、AI開発人材の育成にも注力する。さらに、大手企業で培った最先端ニーズの知見を中小企業向けの廉価版ソリューションとして共同開発・展開し、市場ニーズを先取りしたサービスを提供していく。
これらの取り組みの成果が業績面で顕在化するまでにはしばらく時間を要すると見られるが、中長期的な潜在需要は大きく、今後の展開が注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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