日経平均株価
始値 33710.03
高値 33811.41(09:17)
安値 33397.04(12:42)
大引け 33447.67(前日比 -177.86 、 -0.53% )
売買高 12億4822万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆1053億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶりに反落、朝高後に値を消す展開
2.前週末の欧州株が全面高、米国株もNYダウが続伸
3.朝方はリスク選好、一時年初来高値を上回る場面も
4.日経平均は今月に入り2700円上昇、上値の重さ意識
5.為替の円高やアジア株安がリスク回避ムードを助長
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前営業日比117ドル高と続伸した。FRBによる利上げ局面が終了したとの見方が下支えとなった。
週明けの東京市場では、朝方は買い優勢の地合いで始まったが、その後日経平均株価は値を消す展開となり、反落して取引を終えた。
27日の東京市場は、寄り付きはリスク選好ムードのなか日経平均が上値を指向、朝方に180円以上の上昇で3万3800円台まで水準を切り上げる場面があった。しかし上値は重く、その後は一貫して売りに押される展開となり、前場取引中盤にはマイナス圏に沈んだ。前週末の欧州株市場がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場でもFRBによる利上げ打ち止め観測が広がるなか、NYダウが続伸するなど頑強な地合いだった。東京市場も朝方はこれを引き継いだものの、本日も3万3000円台後半の売り圧力に屈する形で、終値でのバブル後高値更新はならなかった。日経平均は今月に入って2700円あまりの上昇を見せていたことで、目先高値警戒感が意識されている。本日は為替市場でドル安・円高方向に振れたことや、アジア株市場がほぼ全面安となったことも投資家心理を冷やした。
個別では、三菱重工業<7011>が商い高水準のなかも株価は大きく下値を探る展開に。本日も群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>も午後に入って値を崩した。ソフトバンクグループ<9984>も軟調な値動き。キーエンス<6861>が安く、サイバーエージェント<4751>も下落した。ゼンショーホールディングス<7550>、住友金属鉱山<5713>などの下げも目立つ。Ubicomホールディングス<3937>が急落、TSIホールディングス<3608>、クロスキャット<2307>なども大幅安となった。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が大商いで買われるなどメガバンクの上げ足が目立った。川崎汽船<9107>など海運株も頑強。リクルートホールディングス<6098>も買いが優勢だった。ファナック<6954>もしっかり。KOKUSAI ELECTRIC<6525>も値を上げた。システナ<2317>が大商いで値上がり率トップに買われ、霞ヶ関キャピタル<3498>、コジマ<7513>なども値を飛ばした。ミツバ<7280>、ネットプロテクションズホールディングス<7383>なども大幅高となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、リクルート <6098>、花王 <4452>、ネクソン <3659>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約22円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ダイキン <6367>、京セラ <6971>、中外薬 <4519>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約58円。
東証33業種のうち上昇は9業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)海運業、(3)水産・農林業、(4)証券商品先物、(5)その他金融業。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)機械、(3)輸送用機器、(4)鉱業、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△システナ <2317> [東証P]
業績好調続き自動運転分野での展開力に着目。
△大正薬HD <4581> [東証S]
MBOの実施を発表でTOB価格にサヤ寄せ。
△エルミック <4770> [東証S]
自動運転分野でのミドルウェア展望に期待感。
△日山村硝 <5210> [東証S]
24年3月期最終利益予想を上方修正。
△日金属 <5491> [東証S]
本社ビル売却による特別利益で今期最終黒字に。
△地盤HD <6072> [東証G]
デジタルツイン化技術が京都市で採用。
△丸山製作所 <6316> [東証S]
世界初の小型2ストローク水素エンジンの安定運転に成功。
△オキサイド <6521> [東証G]
韓国光技術院と光学部品の技術開発で提携。
△コンヴァノ <6574> [東証G]
27年3月期に営業利益5億1000万円を目指す中計を好感。
△ジオコード <7357> [東証S]
今期配当5円増の20円へ。
▼ユークス <4334> [東証S]
24年1月期業績及び配当予想を下方修正。
▼ゼンショHD <7550> [東証P]
公募増資で需給悪化懸念。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)システナ <2317>、(2)霞ヶ関C <3498>、(3)コジマ <7513>、(4)キャリアデザ <2410>、(5)JIA <7172>、(6)ミツバ <7280>、(7)ネットプロ <7383>、(8)コクサイエレ <6525>、(9)しまむら <8227>、(10)フコク <5185>。
値下がり率上位10傑は(1)Ubicom <3937>、(2)TSIHD <3608>、(3)クロスキャト <2307>、(4)三菱重 <7011>、(5)アトラエ <6194>、(6)ゼンショHD <7550>、(7)アイピーエス <4390>、(8)力の源HD <3561>、(9)サイバー <4751>、(10)住友鉱 <5713>。
【大引け】
日経平均は前日比177.86円(0.53%)安の3万3447.67円。TOPIXは前日比9.18(0.38%)安の2381.76。出来高は概算で12億4822万株。東証プライムの値上がり銘柄数は631、値下がり銘柄数は973となった。東証グロース250指数は712.83ポイント(4.16ポイント安)。
[2023年11月27日]
株探ニュース
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