■ザッパラス <3770> 423円 (+80円、+23.3%) ストップ高
ザッパラス <3770> [東証S]がストップ高。11日、KADOKAWA <9468> [東証P]との業務提携の検討に関する基本合意書を締結したと発表し、材料視されたようだ。占いカテゴリーにおける両社の既存事業の強化・拡大に向け、ザッパラスが占い師を紹介し、カドカワは書籍などの出版に協力する。ザッパラスはカドカワで書籍を出版した占い師に関するデジタルコンテンツの企画、制作、運営などを展開する。更に、カドカワ子会社のドワンゴが運営する動画配信サービス「ニコニコチャンネル」において、占いカテゴリーの強化も図る。
■ジャパニアス <9558> 3,325円 (+501円、+17.7%) ストップ高
ジャパニアス <9558> [東証G]がストップ高。AI・IoT分野やクラウドサービスを軸とした先端エンジニアリング事業を展開、IT人材の派遣が収益の主力を担っている。業績はシステムインテグレーション業界や自動車業界の旺盛なIT人材需要を背景に商機を捉えている。同社が10日取引終了後に発表した、23年11月期第2四半期(22年12月-23年5月)決算は、営業利益が前年同期比56%増の3億9000万円と大幅な伸びを達成、これを評価する買いが流入した。
■ラバブルMG <9254> 1,948円 (+290円、+17.5%)
ラバブルマーケティンググループ <9254> [東証G]が3日続急騰。同社は10日、子会社のコムニコがデジタル広告品質認証機構(JICDAQ)の定める認証基準に基づき、広告購入者(広告会社)として「ブランドセーフティ」と「無効トラフィック対策」の2分野で認証を取得したと発表しており、これが新たな買い手掛かりとなったもよう。また、同日に子会社のDTK AD(タイ)が東南アジア地域での支援領域を拡大し、マレーシアでマーケティング支援を開始すると発表したことも材料視されたようだ。
■アステリア <3853> 873円 (+81円、+10.2%)
東証プライムの上昇率トップ。アステリア <3853> [東証P]が3日続急騰。11日午前11時30分ごろ、企業データ連携(EAI/ESB)製品「ASTERIA Warp」(以下「Warp」)が、日本郵船 <9101> [東証P]に採用されたと発表しており、好材料視された。「Warp」は、EAI/ESB製品の国内市場で16年連続シェアトップを誇る。今回の採用は、100種類以上のサービスとの連携に対応する多彩なアダプターが、各種クラウドサービス や基幹システムとの連携に加えさまざまなデータの統合を実現することや、システム連携に必要なファイルフォーマットやコード変換などのデータ加工にも柔軟に対応できることが評価されたという。
■タキヒヨー <9982> 1,197円 (+107円、+9.8%) 一時ストップ高
タキヒヨー <9982> [東証S]が4日続急伸、一時ストップ高となった。同社は10日取引終了後、24年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表。営業損益は4億1500万円の黒字(前年同期は8700万円の赤字)となり、通期計画の4億円を超過したことが好感されたようだ。売上高は前年同期比0.1%減の146億6000万円で着地。採算性の低い受注を抑制する一方、付加価値を高めつつ適正な利益を確保する営業スタンスの徹底に努めた。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■浜木綿 <7682> 6,400円 (+510円、+8.7%)
浜木綿 <7682> [東証S]が4日ぶり急反発。10日の取引終了後、7月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位の水準を引き下げることで、株式の流動性の向上及び投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。効力発生日は8月1日。
■ポプラ <7601> 253円 (+20円、+8.6%)
ポプラ <7601> [東証S]が続急伸。11日、24年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表した。営業総収入は前年同期比5.8%減の32億5400万円と減収となった半面、最終損益は1億5200万円(前年同期は4500万円の赤字)と最終黒字を確保した。同社は23年2月期末時点で債務超過となっていた。今回、債務超過を解消しており、材料視されたようだ。直営店のフランチャイズ化を進めるなか、光熱費や人件費の上昇が響いた。半面、固定資産の売却に伴う特別利益が寄与した。第三者割当で発行した優先株の払い込みを5月に完了したほか、最終利益を計上したことで、24年2月期第1四半期末の純資産の額は1億5500万円に回復した。広島銀行と締結した20億円のコミットメントライン契約などもあり、重要な資金繰りの懸念はないとしている。
■QDレーザ <6613> 943円 (+68円、+7.8%)
QDレーザ <6613> [東証G]が3日続急伸。連日の年初来高値更新で21年11月以来約1年8ヵ月ぶりとなる1000円大台復帰を視界に入れている。半導体レーザソリューション事業を展開し、量子ドットレーザーではニッチトップ銘柄としての存在感を示す。視覚に障害がある人を対象とした網膜走査型レーザアイウェアなども育成中。網膜投影機器の販売ではソニーグループ <6758> [東証P]と連携している。業績は先行投資負担で赤字が続いているが、将来的な成長期待は強い。信用買い残は高水準だが、貸株調達による機関投資家の空売りも積み上がっており、足もとではこの買い戻しも株価上昇を助長したもようだ。
■コスモス薬品 <3349> 16,020円 (+1,105円、+7.4%)
東証プライムの上昇率2位。コスモス薬品 <3349> [東証P]が3日続急伸。10日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表にあわせ、24年5月期の業績・配当予想を開示した。前期の年間配当予想を従来の見通しから15円増額したうえで、今期の年間配当は前期比20円増配の120円を計画する。株主還元姿勢を評価した買いが集まった。24年5月期の売上高は前期比10.7%増の9160億円、営業利益は同0.2%増の302億円を見込む。インフレを背景とした消費マインドの冷え込みが予想されるなかにあって、自社競合をいとわずにドミナント出店を進め、中国・四国・九州地域への出店を継続する。新商勢圏である関東・中部・関西地区への出店も拡大していく。
■小野測器 <6858> 492円 (+27円、+5.8%)
小野測器 <6858> [東証S]が3日続急伸。自動車業界向けに電子計測器を幅広く手掛けており、センサーや計測器では回転・速度計、音響・振動計測器などでトップシェアを誇る。 電気自動車(EV)関連の案件にも強く、試験機は各開発のステップに対応したアプリケーションを取り揃え顧客の需要を取り込んでいる。大手自動車メーカーの電動化戦略が本格化するなか、自動車周辺企業を巻き込んだ業界内の合従連衡に絡む思惑でも、同社は重要なポジションを占めている。
■ヘリオス <4593> 299円 (+16円、+5.7%)
ヘリオス <4593> [東証G]が急反発。11日午後0時30分過ぎ、eNK細胞を用いた治療法の研究開発を推進するため新会社を設立すると発表。これが材料視された。eNK細胞とは、固形がんに対する殺傷能力を遺伝子編集により強化した次世代のNK細胞。新会社設立とあわせ、ヘリオスは米国子会社サイセイベンチャーズとの間で、新会社に対するサイセイベンチャーズ運営ファンドからの出資検討などに関して基本合意書を締結した。
■ベルク <9974> 6,740円 (+360円、+5.6%)
東証プライムの上昇率6位。ベルク <9974> [東証P]が続急伸。10日の取引終了後、24年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比44.7%増の30億700万円と大幅な増益となったほか、第1四半期ながら通期計画に対する進捗率は約33%に上り、業績の上振れを期待した買いを集めたようだ。営業収益は同12.0%増の829億1200万円だった。新たに1店舗出店したほか、既存店2店舗の改装を実施した。配送や店舗運営の効率化にも取り組み、利益の創出につなげた。
■SUMCO <3436> 2,072円 (+94円、+4.8%)
SUMCO <3436> [東証P]が4日ぶり大幅反発。11日付の日本経済新聞朝刊で「経済産業省は半導体素材大手のSUMCOが佐賀県に新設するシリコンウエハー工場に最大750億円を補助する」と報じられており、これを好材料視した買いが入ったようだ。記事によると、SUMCOは新工場の建物と生産設備の投資総額を2250億円と見込むが、経産省は費用の3分の1を支援するという。 半導体素材は日本が強みを持つ分野だけに国内での量産が経済安保上、必要だと判断。支援により競争力を高めるのが狙いとしている。
■住江織 <3501> 2,495円 (+114円、+4.8%)
東証プライムの上昇率9位。住江織物 <3501> [東証P]が大幅高で3日続伸。10日の取引終了後、集計中の23年5月期連結業績について、売上高が従来予想の940億円から948億円(前の期比16.0%増)へ、営業利益が11億円から12億9000万円(同11.7倍)へ、純利益が2億円から3億2000万円(同13.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。自動車・車両内装事業で日系自動車メーカーの国内生産台数が回復基調となったことに加えて、各事業で原材料・エネルギー価格及び物流費の上昇にかかる価格転嫁が進んだことなどが寄与した。
■マクビープラ <7095> 22,700円 (+1,020円、+4.7%)
Macbee Planet <7095> [東証G]が大幅反発。SBI証券が10日付で投資判断を新規に「買い」、目標株価2万8350円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券によると、顧客企業の業績に紐づいた成果報酬型のマーケティングへの顧客企業の需要は強いと評価。また、24年4月期は会社計画並みを予想するものの、買収したネットマーケティングのPMI(M&A後の統合プロセス)が進展し、25年4月期には再度利益率が上昇トレンドに転じると予想している。
■アイズ <5242> 4,100円 (+185円、+4.7%)
アイズ <5242> [東証G]が大幅反発。10日の取引終了後、ライトアップ <6580> [東証G]と業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。ライトアップの顧客に対して、アイズが展開する広告業界向けポータルサイト「メディアレーダー」へ導線を図ることで連携するという。これによりライトアップの顧客は、スムーズな資料ダウンロード・セミナー申し込み・動画視聴が可能となり、広告・マーケティング業界における媒体メディアへの広告出稿やマーケティングサービスの効果的な活用を実施できるようになるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■高度紙 <3891> 2,145円 (+91円、+4.4%)
ニッポン高度紙工業 <3891> [東証S]が大幅続伸。3月7日につけた年初来高値2088円をクリアし約4ヵ月ぶりに新値街道に突入した。電気絶縁用セパレーターの専業メーカーで、アルミ電解コンデンサー用セパレーターでは国内で9割以上、グローバルベースでも約6割という断トツのシェアを誇る。電気自動車(EV)市場の拡大で、リチウムイオン電池向け需要が旺盛なほか、高性能な不織布の電池用セパレーターをEV向けに開発しており、今後の活躍に期待がかかる。
■エコス <7520> 1,957円 (+78円、+4.2%)
エコス <7520> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は10日取引終了後、24年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比14.3%増の12億4700万円となり、上半期計画17億円に対する進捗率が73%超に達していることが好感されたようだ。営業収益は同1.4%減の311億8600万円にとどまったが、商品調達コストの見直しや在庫効率の改善などが利益を押し上げた。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。
■ニッスイ <1332> 665円 (+21円、+3.3%)
ニッスイ <1332> [東証P]が大幅続伸。10日にIRイベントとして、養殖事業説明会を開催した。完全養殖ぶりや国内での養殖サーモンの生産拡大などの施策が打ち出されており、今後の収益貢献を期待した買いを集めたようだ。前年度の養殖事業は、養殖成績の改善や市況の上昇などを背景に、増収増益を継続した。今後はぶり類の養殖で世界的なリーディングカンパニーとしての地位を確かなものとし、海外ではサーモン養殖事業の安定・拡大と高度加工品の生産増強を進める方針。2030年度に養殖事業の売上高を1000億円、営業利益を100億円とする目標を掲げている。
■USENHD <9418> 3,490円 (+110円、+3.3%)
USEN-NEXT HOLDINGS <9418> [東証P]が大幅高で3日続伸。10日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想について、売上高を2470億円から2700億円(前期比13.5%増)へ、営業利益を184億円から205億円(同18.3%増)へ、純利益を92億円から105億円(同20.9%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を10円から11円へ引き上げたことが好感された。コンテンツ配信事業において課金ユーザーの純増数が想定を上回って進捗していることや、今年3月に経営統合したプレミアム・プラットフォーム・ジャパンの売り上げが加算されること、更にエネルギー事業で市場調達モデルであるU-POWERサービスの契約件数が想定を上回って進捗していることが要因。また、店舗サービス事業、通信事業並びにエネルギー事業で業績が堅調に進捗していることも寄与する。なお、年間配当予想は21円(前期15円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(22年9月-23年5月)決算は、売上高2020億9700万円(前年同期比15.7%増)、営業利益155億6700万円(同15.1%増)、純利益83億6900万円(同22.9%増)だった。
■パンパシHD <7532> 2,658円 (+76円、+2.9%)
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]が3日ぶり反発。10日の取引終了後に発表した6月度の月別販売高状況(速報)で、国内リテール事業の既存店売上高が前年同月比4.7%増と13ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続きディスカウント事業が全体を牽引しており、前年の月末に記録的な猛暑により夏の季節商品の売り上げが伸長したことに対して、今年も季節商品が好調に推移したことが寄与した。また、引き続き外出需要の高まりを捉えたことも貢献した。
■テクマト <3762> 1,769円 (+43円、+2.5%)
テクマトリックス <3762> [東証P]が続伸。11日の午前中、米ラノレックス社(テキサス州)が開発したUIテスト自動化ツール「Ranorex10.7」日本語版の販売を開始したと発表しており、好材料視された。「Ranorex」は、多くのサードパーティ製コントロールをサポートする、高性能なUIキャプチャ機能を搭載したUIテスト自動化ツール。今後テクマトは、「Ranorex」日本語版の総販売代理店として日本国内での販売、マーケティング、日本語化、ユーザーサポート、ソリューションサービスの提供などの活動を展開するとしている。
■マツモト <7901> 11,810円 (+290円、+2.5%)
マツモト <7901> [東証S]が続伸。10日の取引終了後、北九州市門司区に所有する機械及び装置を譲渡するのに伴い、24年4月期に固定資産売却益4800万円を計上すると発表しており、好材料視された。なお、24年4月期業績予想への影響は合理的に予測可能となった時点で開示するとしている。
■パークシャ <3993> 3,180円 (+70円、+2.3%)
PKSHA Technology <3993> [東証S]が3日続伸。10日の取引終了後、子会社PKSHA Workplaceがスルガ銀行 <8358> [東証P]と、深層学習と自然言語処理(NLP)を活用した対話エンジン「PKSHA Chatbot」の運用を開始したと発表しており、好材料視された。今回の採用は、地方銀行への導入事例が多くあり、成功事例のノウハウを享受できる点や、自社開発のAIエンジンにより高い回答精度を誇る点などが評価され採用に至ったという。スルガ銀のホームページやスマホアプリ「スルガ銀行CONNECT」上にチャットボットを設置し、商品・サービスや事務手続きに関する問い合せを24時間・365日受け付けられる状態を構築。一部の質問については既に導入していた「PKSHA FAQ」と連携した上で、一般的な回答をAIチャットボットがアシスタントとして自動で即時回答することで顧客をサポートするとしている。
■リベース <5138> 1,441円 (+31円、+2.2%)
Rebase <5138> [東証G]が続伸。11日午後2時ごろ、展開するレンタルスペースの予約プラットフォーム「instabase(インスタベース)」で、LINEやSlackのチャット上に条件を入力するだけで、最適なスペースを提案する「インスタベースAI予約サポートβ版」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。「インスタベースAI予約サポートβ版」は、米オープンAI社が提供するGPT-4を活用した新機能の第2弾。インスタベースのサイトに訪問しなくても、普段利用しているチャットサービス上から同機能を利用することで、より早く・簡単に最適なスペースを見つける・出会うことを可能にするとしている。
■山岡家 <3399> 5,050円 (+55円、+1.1%)
丸千代山岡家 <3399> [東証S]が反発。10日の取引終了後に発表した6月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比32.0%増となり、15ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き客数が同28.1%増と好調に推移していることが牽引した。
※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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