日経平均は大幅反発、米国株反発を材料に一時39600円台まで上昇
5日の米国市場は反発。ダウ平均は307.06ドル高(+0.80%)の38904.04ドル、ナスダックは199.44ポイント高(+1.24%)の16248.52、S&P500は57.13ポイント高
(+1.11%)の5204.34で取引を終了した。3月雇用統計で失業率の低下に加え、雇用の伸びが予想外に加速するなど、労働市場が依然強い証拠を受け、強い成長期待に買われ、寄り付き後、上昇。国内の雇用や成長見通しに楽観的な見方が一段と強まり投資家心理の改善につながったほか、企業の業績改善期待を受けた買いに終日堅調に推移し、終了した。
米国株の反発を受けて、東京株式市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は3
9000円台を回復した後はじりじりと上昇し、39617.36円まで上げ幅を拡大。為替が1ドル151円70銭水準と先週末時点よりも円安ドル高で推移しており、輸出関連銘柄など大型株が相対的に強含む展開となった。
日経平均採用銘柄では、一部証券会社がレーティングを引き上げたことから富士通<6702>が大幅高となったほか、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、フジクラ<5803>が上昇。日経平均採用以外の銘柄では、キユーピー<2809>が決算を材料に急騰したほか、ミズノ<8022>が一部証券会社による「買い」カバレッジ開始を受けて買われた。
一方、先週末に決算を発表した安川電機<6506>は朝方買われたものの、買い一巡後は売りに押された。このほか、シャープ<6753>、資生堂<4911>、中外製薬<4519>、INPEX<1605>が売られた。日経平均採用以外の銘柄では、足元急騰していたユニチカ<3103>が売り優勢となった。
セクター別では、証券・商品先物取引業、その他金融業、機械、輸送用機器、サービス業、卸売業などが上昇した一方、鉱業のみ下落した。
日経平均は大幅反発となったが、25日移動平均線の39770円水準手前で失速した。
寄付きから上げ幅を拡大しており陽線を残していることから決してネガティブな値動きではないが、高安交互の地合いが、3月26日から続いており積極的な買いは手掛けにくい状況にある。前場のプライム市場の売買代金が2.0兆円に留まっており出来高も1-3月と比べると減少傾向にある。後場、日経平均が39500円でこう着感を強めれば、売買代金4兆円台を割り込む可能性もあろう。25日移動平均線を下回った状態で売買代金が減少すると、投資家の様子見ムードがより強まると想定。後場の売買代金に注目したい。
<AK>
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