■バリューC <9238> 1,270円 (+262円、+26.0%) 一時ストップ高
バリュークリエーション <9238> [東証G]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。3日の取引終了後にアイズ <5242> [東証G]とマーケティング分野で業務提携したと発表したのに続き、4日午前10時ごろにはフィル・カンパニー <3267> [東証S]と業務提携契約を締結したと発表しており、これらを好感した買いが入った。フィルCとの提携では、バリューCが運営する「解体の窓口」のサービス利用者に対するフィルCの土地活用ソリューションの提供や、フィルC顧客への解体工事費用削減ソリューションの提供などを行う。これにより、解体後の土地、特に狭小地や変形地、駅遠などの条件によりその活用方針が限られてしまっていた物件の活用を希望するユーザーへ、従来になかった選択肢を提供するとしている。なお、業績への影響は軽微としている。
■アイズ <5242> 1,993円 (+400円、+25.1%) ストップ高
アイズ <5242> [東証G]がストップ高。3日の取引終了後、バリュークリエーション <9238> [東証G]とマーケティング分野で業務提携したと発表したことが好感された。バリューCのオウンドメディア内で発信しているマーケティング情報の読者に向けて、媒体資料・マーケティング資料のダウンロードをはじめ、マーケティングセミナーの申し込み・動画視聴機能を持つ「メディアレーダー」へ誘導を図ることで連携する。これにより「メディアレーダー」の掲載社は、資料ダウンロードやセミナー申し込み・動画視聴を接点とした、データ分析やアクセス解析などのマーケティング支援ツールを検討しているマーケターのリードを獲得することができるようになるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微とみている。
■ダイドー <3205> 945円 (+122円、+14.8%)
ダイドーリミテッド <3205> [東証S]が急反騰。4日午後0時21分に関東財務局に提出された大量保有報告書で、南青山不動産(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が5.14%と新たに5%を上回り大株主に浮上したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと。なお、報告義務発生日は6月27日となっている。
■海帆 <3133> 998円 (+98円、+10.9%)
海帆 <3133> [東証G]が急反騰。同社は4日午後2時、美容クリニック向けのコンサルタント業務を手掛ける2社について、簡易株式交換により完全子会社化すると発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。子会社化するのはBOBS(大阪市中央区)とワイデン(同)。株式交換の効力発生日は8月15日を予定。通期業績に及ぼす影響は現在精査中としている。飲食店運営などを展開する海帆は新型コロナウイルス感染症の拡大後、事業の構造改革を進めており、再生可能エネルギー事業の拡大を図るとともに、美容クリニック事業の支援業務などヘルスケア事業への参入を検討していた。
■ワールド <3612> 2,230円 (+204円、+10.1%)
東証プライムの上昇率トップ。ワールド <3612> [東証P]が5日ぶり急反騰。3日の取引終了後、25年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表した。売上収益は584億100万円、最終利益は40億9900万円となった。第1四半期の最終利益は中間期の計画(42億円)に迫る水準。あわせて発表した6月の月次売上概況では、国内小売売上高が前年同月比9.0%増と堅調に推移しており、業況を評価した買いを集めたようだ。同社は前期に決算期を2月期に変更している。今3-5月期はECでの売り上げが好調だった。
■坪田ラボ <4890> 415円 (+32円、+8.4%)
坪田ラボ <4890> [東証G]が急反発。同社は3日取引終了後、中国・浙江省温州にある世界初の目の健康科学・技術・人材・産業の複合施設「Eye Valley」に日本企業として初めてオフィスを開設したと発表。これが材料視されたようだ。同社は同施設にオフィスを設立することで、企業などとのコミュニケーションが広がるだけでなく、研究や臨床の体制を含めた関係強化につながるとしている。また、同日には代表取締役社長の坪田一男氏が浙江省温州市茶山高教園区温州医科大学の客員教授に就任したことも合わせて発表している。
■住友鉱 <5713> 5,284円 (+378円、+7.7%)
東証プライムの上昇率2位。住友金属鉱山 <5713> [東証P]がマドを開け3日続急伸し、フシ目の5200円台を回復したほか、三井金属 <5706> [東証P]、三菱マテリアル <5711> [東証P]、東邦亜鉛 <5707> [東証P]、DOWAホールディングス <5714> [東証P]など非鉄株が軒並み高に買われマーケットの視線を集めた。ここ銅市況が戻り足を強め、前日時点のLME銅価格は1トン当たり9868ドルと約1ヵ月ぶりの1万ドル台乗せも目前に迫ってきた。中国景気の減速懸念を背景に5月下旬以降、銅価格は一貫して下値を切り下げてきたが、今月に入ってから上昇トレンドへの転換を明示している。中国経済に対する過度な警戒感が後退しているほか、生成AI市場の拡大を背景とした電線需要の増大が銅市況の回復要因として意識されている。また、「亜鉛やアルミなどの価格も底入れ局面にある」(中堅証券アナリスト)という指摘もあり、つれて関連株を買い戻す動きが顕在化してきた。このほか商品市況では原油が6月初旬を境に戻り歩調を強め、世界的なインフレが再燃することへの思惑が醸成されており、非鉄関連株への投資資金還流を一段と促す可能性がある。
■JET <6228> 2,919円 (+206円、+7.6%)
ジェイ・イー・ティ <6228> [東証S]が続急伸。3日の取引終了後、経済産業省の「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」に、同社の「新本社工場建設による生産力拡大・生産性向上・研究開発の加速の実現 ~技術優位による差別化を目指して~」事業が採択されたと発表しており、好材料視された。同補助金事業は、地域の雇用を支える中堅・中小企業が、足もとの人手不足等の課題に対応し、成長していくことを目指して行う大規模投資を促進することで、地方における持続的な賃上げを実現することを目的としたもの。同社では、岡山県浅口市に新本社工場を建設することで、工場面積拡張による生産能力拡大や省人化・効率化による生産性向上、研究開発の加速などを実現するとしている。なお、24年12月期業績への影響はないとしている。
■川口化 <4361> 1,619円 (+107円、+7.1%)
川口化学工業 <4361> [東証S]が3日続急伸。3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年12月-24年5月)連結決算が、売上高42億4800万円(前年同期比1.0%増)、営業利益2億200万円(同29.5%増)、純利益1億9200万円(同59.7%増)と、従来予想の営業利益1億4000万円を上回って着地したことが好感された。同社グループに関係の深い自動車産業で緩やかながら生産が回復基調にあったことで、ゴム薬品の販売が好調に推移した。また、海外向け汎用品の需要回復や特殊薬品の新規用途向け販売の増加もあり、他の業種での需要低迷をカバーし従来予想を上回った。なお、24年11月期通期業績予想は、売上高90億円(前期比4.5%増)、営業利益3億円(同15.2%減)、純利益2億円(同21.7%減)の従来見通しを据え置いている。
■レナ <4889> 365円 (+21円、+6.1%)
レナサイエンス <4889> [東証G]が続急伸。同社は3日の取引終了後、皮膚疾患治療のRS5441に関し、独占的実施権を許諾するライセンス契約を締結している米エイリオン社が米国で第1相臨床試験を開始し、マイルストーンを受領する予定となったと発表。これを好感した買いが入ったようだ。レナはマイルストーンとして10万ドルを受領する予定で、これに伴い25年3月期の業績予想を修正した。今期の最終赤字予想は従来の1億800万円から9100万円(前期は2億5800万円の最終赤字)に見直している。
■パークシャ <3993> 3,610円 (+160円、+4.6%)
PKSHA Technology <3993> [東証S]が3日ぶり大幅反発。3日の取引終了後、東証プライム市場への市場変更申請に向けた準備を行うと発表しており、好材料視された。同社は現在、東証スタンダード市場に上場しているが、中長期的な成長と企業価値の更なる向上を実現するために、プライム市場への市場変更が必要と判断したという。なお、変更申請日は未定で、承認の可否についても不確定としている。
■FPG <7148> 2,377円 (+95円、+4.2%)
FPG <7148> [東証P]が大幅続伸。4日午前11時30分ごろ、国内不動産ファンド事業における不動産小口化商品並びに開発案件の累計販売額が6月末時点で2000億円を突破したと発表しており、好材料視された。同社は、安定的な運用収益が見込まれる都心一等地の不動産に1000万円から投資可能な不動産小口化商品を提供しており、24年9月期も「FPGリンクス新橋」、「GINZASIX」(11階フロア全体)、「FPGリンクス神戸元町」などの不動産を積極的に取得し、組成と販売の好循環を加速。これが奏功し、累計販売額2000億円の突破に至ったとしている。
■住友化 <4005> 362.1円 (+14.4円、+4.1%)
住友化学 <4005> [東証P]が大幅続伸。米ブラックロック
■アライドHD <6835> 101円 (+4円、+4.1%)
アライドテレシスホールディングス <6835> [東証S]が大幅高。傘下のアライドテレシスはきょう、ソフトバンク <9434> [東証P]子会社のビー・ビー・バックボーンとの協業を開始したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。この協業は、医療における利便性と安全性の高い統合ネットワークと音声通話を強化したネットワークの提供を目指すもの。医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて、データ通信にアライドテレシスの高速・大容量を実現するWi-Fiと、音声通話にBBバックボーンのsXGP(1.9ギガヘルツ帯の電波を利用して、免許不要でプライベートネットワークの構築が可能な法人向けのサービス)を利用する共有型の新たなソリューションを提案するとしている。
■アンビDX <3300> 1,040円 (+41円、+4.1%)
アンビション DX ホールディングス <3300> [東証G]が大幅反発。3日の取引終了後、電通デジタル(東京都港区)とその構築に取り組んできた生成AIチャットを活用した不動産業界におけるセールスDXソリューションのプロトタイプについて、プロダクトによるPoC(概念実証)を開始したと発表しており、好材料視された。同プロダクトでは、ユーザーが物件検索を行う際に、対話型のAIを通してWebで物件を検索し、チャットで問い合わせを行うと、チャットでの会話を要約し、外部データと統合してペルソナ像を生成。これに基づき、オンラインAIがユーザーごとのカルテを作成し、新たな物件の紹介から契約までをサポートするとしている。
■日神GHD <8881> 590円 (+23円、+4.1%)
日神グループホールディングス <8881> [東証P]が大幅続伸。同社は3日取引終了後、27年3月期を最終年度とする新中期経営計画を策定したと発表。連結営業利益の目標を50億円(24年3月期実績は35億7900万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。連結売上高目標は880億円(同810億2300万円)に設定。基本方針として「売上高の拡大と収益性向上を両立する持続的成長の推進」「人的資本投資の拡充」「事業ポートフォリオと資本効率を意識した経営の推進」を掲げている。
■小森 <6349> 1,405円 (+49円、+3.6%)
小森コーポレーション <6349> [東証P]が3日ぶり大幅反発。3日の取引終了後、日本やカナダなど10カ国から複数台の銀行券及び諸証券印刷設備を受注したと発表しており、好材料視された。受注したのは銀行券印刷設備(オフセット機、凹版機、番号機、番号コーター機)など複数台で、受注金額はこれらを含め証券印刷機事業として23年4月から24年6月まで約200億円。銀行券印刷設備の売り上げは主に工事進行に伴い一定の期間にわたって計上される予定で、今期に収益認識される部分については業績予想に織り込み済みとしている。
■スマレジ <4431> 2,339円 (+71円、+3.1%)
スマレジ <4431> [東証G]が5日ぶり大幅反発。3日の取引終了後に発表した6月度の月次登録店舗数で、iPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の有料プラン登録店舗数が前月比530店舗増の3万6833店舗となり、登録店舗数が順調に積み上がっていることが好感された。
■ティムス <4891> 244円 (+7円、+3.0%)
ティムス <4891> [東証G]が5日ぶり大幅反発。3日の取引終了後、北海道大学との間で、同大学が保有する脊髄損傷治療薬候補物質の知的財産権に関する全世界での独占的実施許諾契約を締結したと発表。これが材料視された。日本を含む世界の全ての国における同治療薬候補物質の開発や生産、使用、販売などの活動を独占的に実施する権利を取得する。同社は北海道大学に対して一時金や開発マイルストーンなどを支払う可能性があり、その支払総額は最大で25年2月期の研究開発費の見込み額の3割程度になるという。
■商船三井 <9104> 5,300円 (+121円、+2.3%)
商船三井 <9104> [東証P]が5日続伸。そのほか、日本郵船 <9101> [東証P]、NSユナイテッド海運 <9110> [東証P]、飯野海運 <9119> [東証P]など引き続き 海運株への買いが目立った。コンテナ船市況の改善が進み運賃高止まりが続くほか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日こそ6日ぶりに反落したものの、6月以降は戻り足の強さを際立たせている。原油や非鉄などの商品市況高で世界的なインフレ再燃に向けた思惑が浮上するなか、海運株も運賃市況の一段の上昇を見込んだ投資資金の流入が観測される。そうしたなか、TOPIXベースの業種別指数で「海運」はきょうで5連騰となり、しかも5連続陽線を形成し2007年10月以来約17年ぶりの高値水準に浮上した。
※4日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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