花粉症の日本国内の有病率は、2019年に花粉症全体で42.5%、患者数の多いスギ花粉症で 38.8%と高く、またそれぞれ10年前と比較して10%以上上昇していることなどから、花粉症は社会問題となっている。
抗体誘導ペプチドは、患者の体内で標的タンパク質に対する抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチド治療ワクチン。
IgEはアレルギー反応に重要な役割を担っており、アレルギー疾患の発症に関与している。
標的タンパク質IgEに対する抗体誘導ペプチドFPP004Xは、体内で免疫細胞が一定期間IgEに対する抗体を産生させることから、花粉症に対する持続的な効果が期待される。
この効果の持続期間が長いというワクチンの特長により、同社は、花粉症のシーズン(飛散時期)前に投与すればシーズンを通して症状を緩和でき、患者にとって利便性の高い新しい治療選択肢を提供することを目指してFPP004Xの医薬品開発を進めるとしている。
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