抗体誘導ペプチドは、患者の体内で抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチドワクチン。
バイオ製造施設で製造する抗体医薬品とは異なり、抗体誘導ペプチドは化学合成で製造することが可能なため製造コストを抑制でき、さらに投与後は患者の体内で免疫細胞が一定期間持続的に抗体を産生するため、薬剤投与間隔も長いことが期待される。
同社は、高額な抗体医薬品に対して医療費を抑制できる代替医薬品として抗体誘導ペプチドを開発し、先進国等で深刻化する医療財政問題の解決や患者の負担軽減に貢献できると考えている。
同社は、大阪大学大学院医学系研究科の研究成果である機能性ペプチド「AJP001」を強みとする抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を活用して炎症性疾患やアレルギー性疾患等の慢性疾患に対する抗体誘導ペプチドの創薬研究を進めており、これまでに標的タンパク質IL-17Aに対する抗体誘導ペプチド「FPP003」、標的タンパク質IgEに対する抗体誘導ペプチド「FPP004」及び標的タンパク質IL-23に対する抗体誘導ペプチド「FPP005」を創生して医薬品開発を進めている。
これらの開発品については、世界展開を視野に入れて開発を進めており、米国及び欧州に次ぐ医薬品市場規模があり今後も拡大が見込まれる中国市場への事業展開についても検討を進めていく方針。
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