1. 2020年3月期連結業績は営業微減益予想だが保守的で上振れ余地
日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>の2020年3月期の連結業績予想は、売上高が2019年3月期比5.8%増の18,000百万円、営業利益が4.3%減の1,000百万円、経常利益が8.2%減の1,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が10.5%増の680百万円としている。
システム開発事業、サポート&サービス事業、パーキングシステム事業とも案件を順調に積み上げて9期連続増収予想だが、利益面ではサポート&サービス事業における新規顧客開拓に向けた先行投資、2020年春開設予定の五島サテライトオフィス(長崎県五島市)関連費用、更なる生産性向上に向けた業務プロセス改善・業務環境整備関連費用などの影響で営業微減益予想としている。なお親会社株主に帰属する当期純利益は特別損失(2019年3月期に計上した減損損失)が一巡して増益予想である。
全体として保守的な会社予想であり、ストック収益型ビジネスの順調な拡大、業務プロセス改善の取り組み効果なども考慮すれば、上振れ余地がありそうだ。
2. セグメント別取り組み施策
システム開発事業では、堅調なIT需要に対応した新規顧客・領域の獲得、福岡デリバリセンター活用によるQCD(Quality=品質、Cost=コスト、Delivery=納期)の向上、日系海外法人向けシステム受託拡大を推進する。さらにプロジェクト管理徹底で利益率向上も推進する。
サポート&サービス事業では、本社及び長崎の2拠点のMSC(マネージドサービスセンター)のさらなる機能拡大、RPA(Robotic Process Automation)等の拡充によるQCDの向上などを推進する。また2020年春に五島サテライトオフィス(長崎県五島市)を開設予定である。なお四半期別に見ると、2019年3月期第4四半期に先行投資の影響で利益が減少、利益率が低下したが、2020年3月期第2四半期または第3四半期には回復に転じる見込みとしている。
パーキングシステム事業では、月極駐輪場「ECOPOOL」の拡大、再開発案件等の積極受注、福岡地区拡大(2019年4月矢野産業を子会社化)などによって管理運営台数50万台達成を目指し、ストック収益型ビジネスの拡大を推進する。またBtoC事業(店舗STYLE-B等)の拡充・定着化も推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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