＜動意株・２８日＞（大引け）＝関電化、芝浦、ニチモウなど

　関東電化工業＜4047.T＞＝急動意。中国でのスマートフォン市場の拡大などが高水準の電子デバイス需要をもたらし、電子部品メーカーだけではなく、半導体製造に使う薬品やガスなど周辺企業へも恩恵を与えている。同社は半導体や液晶製造時に必須の特殊ガスである三フッ化窒素や六フッ化タングステンなどを生産しているが、１５年３月期営業利益見通しを１６億円から２３億円（前期比５１．３％増）に大幅上方修正するなど現在の好収益環境を裏付けている。きょうは、東海東京センターが新規にレーティング「１」でフォローしており、株価を大きく刺激したようだ。

　芝浦メカトロニクス＜6590.T＞＝大幅続伸。この日午後１時に発表した１５年３月期の第２四半期（４～９月）の連結決算は、売上高１９８億２４００万円（前年同期比２１．４％増）、経常利益７億５８００万円（前年同期５１００万円）と増収で利益が急増した。中国で大型パネル向け受注が継続、モバイル機器用中小型パネル向け受注も堅調だったほか、半導体関連や光学薄膜も拡大、為替差益も利益水準を押し上げた。

　ニチモウ＜8091.T＞＝大幅続伸。午前に１００％子会社のニチモウバイオティックスが、同社が開発した発酵大豆素材の発酵大豆培養物「ＩｍｍｕＢａｌａｎｃｅ」について、花粉症改善用素剤として１０月３日に特許庁に特許権設定登録したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今後の花粉症対策商品への応用など事業展開への期待感が高まっている。

　ニチレイ＜2871.T＞＝３日続伸。この日午後２時に発表した１５年３月期第２四半期（４～９月）の連結決算は、売上高２６９１億５６００万円（前年同期比７．６％増）、営業利益７６億９９００万円（同１６．９％増）と増収大幅増益になった。前年度に稼働した物流センターの貢献で増収を確保、加工食品、畜産の利益率が向上した。

　ＴＰＲ＜6463.T＞＝大幅続伸。同社は２７日の取引終了後、１５年３月期業績予想を修正。通期連結売上高で従来予想の１５８０億円から１６２０億円（前期比８．７％増）へ、営業利益で１７２億円から１８７億円（同３８．０％増）へ上方修正。これに加えて期末配当について従来予想の１７円から２２円（前年同期実績１３円）に引き上げ、中間配当の１８円（同１３円）と合わせて年間配当を従来予想の３２円から４０円（前期実績２６円）とすることを発表、これを好感する動き。

　昭和システムエンジニアリング＜4752.T＞＝ストップ高。同社は２７日取引終了後に、１５年３月期第２四半期累計（４～９月）の単独業績予想修正を発表。経常利益見通しを従来の１億４３００万円から１億７７００万円（前年同期比７．３％増）と、増益に転じたことが好感されているようだ。売上高見通しは２５億５０００万円から２６億５７００万円（同２．５％増）に増額修正。金融業向けシステム案件の受注が堅調に推移しているほか、利益面ではコスト圧縮に取り組んだことが功を奏した。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）