総合エンターテインメント事業の売上収益は前年同期比14.6%増の59.16億円、セグメント利益は同19.6%増の16.90億円となった。ライブ・エンターテインメント部門については、各種大型イベントやライブ等の開催における観客の声出しが可能になったことから、同社グループに所属するアーティストの活動においても、積極的かつ精力的な活動を展開したほか、併せてファン層の購買意欲も向上していることで、各種イベントにおけるグッズ売上やDVD等の原盤収入も想定を上回っており、業績の積み上げに寄与している。なお、同事業においては、例年は2月に開催されてきた大型イベントが、前期のみ2022年5月に開催された影響により、2022年と2023年の4月~6月の2Q単体での比較では反動減となるも、2023年12月期第2四半期(23年1月-6月)における累計の業績は増収・増益と好調に推移している。かk
デジタル・コンテンツ部門については、スマートフォン向けのゲームアプリの企画・管理・運営やプロモーションに関わる支援を継続して行っている。
映像制作事業の売上収益は同19.9%増の32.08億円、セグメント利益は同23.7%減の1.34億円となった。既存の人気バラエティ番組や、所属アーティストのMVの制作案件のほか、ドラマ制作、映画製作委員会への出資及び製作を行っている。その他にも、継続的に特番を多数制作しており、積極的に受注を獲得し、着実に実績を積み上げている。番組制作等でプロの技術者が使用する機材レンタル事業や編集作業を行うポスプロ事業は、事業規模の拡大に必要な機材について、一定の商材確保が完了しており、実績の積み上げを図っている。制作スタッフの派遣事業は、派遣先である映像制作会社の状況に伴って、派遣の受け入れの変動はあるものの、順調に推移している。
広告代理店事業の売上収益は同518.1%増の50.15億円、セグメント利益は1.32億円(前年同期は0.04億円の損失)となった。デジタル広告事業では、インターネット広告事業及びインターネットメディア事業を展開し、顧客獲得の実績を積み上げており、クライアントの要望に基づく広告案件を、動画配信プラットフォームを中心としたSNS媒体向けに制作するほか、アフィリエイト広告等の戦略的な広告展開を図っている。広告代理店部門は、セブン‐イレブン・ジャパンが展開しているセブンネットショッピングにおいて、年間を通して様々な取り組みを実施している。また、有名スポーツ選手を起用したテレビCMに関する案件、スポーツ競技や各種イベント、著名アーティストの協賛に関わる業務、行政機関や各企業、学校法人等からの依頼案件において実績を積み上げている。
2023年12月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比8.8%増の240.00億円、営業利益が同8.6%増の22.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同6.5%増の20.00億円とする期初計画を据え置いている。
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