■メディネット <2370> 87円 (+20円、+29.9%)
メディネット <2370> [東証G]が3日ぶりに急反騰。15日の取引終了後、NKT細胞を体内で活性化させる新たな免疫細胞加工技術を開発し、医療機関への提供を開始したと発表した。これを材料視した買いが集まったようだ。NKT細胞は血液中にごくわずかしかない希少な細胞で、化合物反応を通じて活性化し、抗腫瘍効果を発揮することが知られている。メディネットが特許権を保有する樹状細胞ワクチン加工技術を活用し、体内のNKT細胞を効率よく活性化することが確認されているという。今回開発した技術の提供により、がん患者の幅広い治療選択に貢献できるとしている。
■電算 <3640> 1,999円 (+400円、+25.0%) ストップ高
電算 <3640> [東証S]がストップ高。同社は15日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の12億5000万円から22億円(前期比76.7%増)に上方修正したことが好感されたようだ。売上高予想も175億円から177億円(同2.3%増)に引き上げた。公共分野での長野県次世代業務環境構築業務などの案件や各種法制度改正対応、産業分野での販売管理システム・リース業務パッケージ・生産管理システムなどの各種システム導入、両分野における機器販売及び保守などにより売り上げを確保。利益面では新型コロナウイルス感染症対策に伴う各種対応などが伸びたことや、産業分野で各種システムの引き合いが増加し、開発・導入作業が順調に進捗したことなどが寄与した。また、期末配当を従来計画比8円増額の28円にすることもあわせて発表。中間配当17円を加えた年間配当は45円(前期は35円)となる。
■APHD <3175> 782円 (+145円、+22.8%)
エー・ピーホールディングス <3175> [東証S]が4日続急騰。15日取引終了後に発表した1月度の月次営業レポートによると、同社の国内飲食店の既存店売上高は前年同月比2.0倍となった。大幅な増収となったことを評価した買い注文が集まったようだ。同社は居酒屋「塚田農場」などを展開する。既存店の客数は同2.0倍、客単価は同4.5%増となった。全店ベースでの売上高は同2.2倍だった。
■マイクロアド <9553> 2,169円 (+400円、+22.6%) ストップ高
マイクロアド <9553> [東証G]が連日でストップ高の水準に買われた。14日の取引終了後に発表した23年9月期第1四半期(22年10-12月)の連結決算では、最終利益の通期計画に対する進捗率が約35%に上り、15日の同社株は業績の上振れを期待した投資家の買いを集めた。更に16日には地方自治体に特化したマーケティングプロダクト「まちあげ」の提供を開始すると発表。これを手掛かり視した買い注文が株高に弾みをつけた格好となった。「まちあげ」は、同社の「UNIVERSE」が保有するウェブ上の行動履歴や位置情報データを分析し、地方自治体の実施する各種政策に対し、より親和性の高い層をとらえた広告配信が可能になるなどの特徴を持つという。
■ミット <4016> 738円 (+100円、+15.7%) ストップ高
MITホールディングス <4016> [東証S]がストップ高。同社は15日取引終了後、23年11月期から25年11月期までを対象期間とする中期経営計画を策定したと発表。最終年度の連結営業利益目標を3億円(22年11月期実績は1億2000万円)としていることが評価されたようだ。最終年度の売上高目標は60億円(同43億5700万円)に設定。システムインテグレーションサービスを安定的な経営基盤として、人材育成と研究開発投資により、デジタルトランスフォーメーション(DX)ソリューションサービスの戦略的な拡大成長を実現し、ITプラットフォームビルダー&プロバイダーとしての成長を目指すとしている。
■ツナグGHD <6551> 568円 (+56円、+10.9%)
ツナググループ・ホールディングス <6551> [東証S]が続急騰。訪日外国人観光客が急増するなか人手不足が顕著となっており、小売りや飲食業に重点を置いたアルバイト採用代行業務を手掛ける同社に商機が膨らんでいる。23年9月期第1四半期(22年10-12月)はトップラインが25%の伸びを示すなど、コロナ禍の反動で足もとの業績についても急回復傾向が鮮明だ。テクニカル的にも16日は大陽線を示現し日足一目均衡表の雲抜けを果たしていることで、目先上値を見込んだ追随買いを誘ったもよう。
■まんだらけ <2652> 1,225円 (+116円、+10.5%)
まんだらけ <2652> [東証S]が4日続急騰。前日15日に18年ぶりに上場来高値更新となったが、16日は買いに弾みがつき青空圏を突き進む展開となった。漫画専門の古本を手掛けるが、一方でアニメ原画やフィギュアなどへの展開力で他社と一線を画している。同分野は訪日外国人客のニーズも高水準で、1月の訪日客が150万人近くに達するなか、 インバウンド特需が再び期待される状況にある。足もとの業績も絶好調で、23年9月期第1四半期(22年10-12月期)の営業利益は4億5600万円となったが、これは前年同期実績と比べ3倍以上の水準で、第1四半期時点で早くも通期業績予想の大幅増額修正の可能性が意識されているもようだ。
■ロボペイ <4374> 1,530円 (+125円、+8.9%)
ROBOT PAYMENT <4374> [東証G]が続急伸。15日の取引終了後に発表した1月の月次売上高は、前年同月比17.3%増の1億6100万円だった。増収基調を継続したことを好感した買いが入ったようだ。請求管理ロボは同9.3%増、サブスクペイは同23.1%増となった。
■ハナツアーJ <6561> 1,900円 (+150円、+8.6%)
HANATOUR JAPAN <6561> [東証G]が3連騰。日本政府観光局が15日に発表した1月の訪日外客数は149万7300人(推計値)だった。水際対策が緩和された昨秋以降、急速な増加傾向が続いており、コロナ禍前の2019年1月との比較では5割強の水準に達している。これを受け、今後のインバウンド需要回復への期待が一段と強まり、韓国を中心とする訪日外国人向けの旅行業を手掛ける同社に思惑的な物色が向かったようだ。直近14日の決算発表では、今23年12月期に黒字転換を果たす見通しを示している。
■テラプローブ <6627> 2,379円 (+163円、+7.4%)
テラプローブ <6627> [東証S]が続急伸し、昨年来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した1月度の月次連結売上高(速報)は、前年同月比6.9%増の27億1200万円となった。前年と比べた増減率は、22年12月(収益認識に関する会計基準等の適用前の21年12月の数値との比較)の12.2%増から鈍化したものの、半導体市況の悪化が懸念されるなかにあって、増収基調を継続したことが買い安心感につながったようだ。
■堀場製 <6856> 7,150円 (+450円、+6.7%)
堀場製作所 <6856> [東証P]が3日続急伸、昨年来高値を更新した。14日の取引終了後に公表した23年12月期の最終利益は、2期連続で過去最高を更新する見通し。年間10円の増配計画も示しており、これらを好感した買いが16日も継続した。今期の売上高は前期比7.4%増の2900億円、最終利益は同4.2%増の355億円を計画する。年間配当は同10円増配の255円に設定した。欧州の新たな排ガス規制や、水素ビジネスの拡大を背景とした計測機器などの製品需要が一段と拡大するとの期待が市場では高まっている。なかでもドイツ子会社が手掛ける水素エネルギー産業向けの製品は、今期も販売が増加すると会社側は予想する。半導体製造装置に向けたガス制御機器「マスフローコントローラー」などを手掛ける半導体セグメントは円安効果の剥落により減益を見込むものの、自動車や水素関連がカバーする見通し。グローバルニッチトップと位置付けられる製品を多く手掛ける同社の競争力が、投資家の資金流入につながったようだ。
■インテM <7072> 1,786円 (+109円、+6.5%)
インティメート・マージャー <7072> [東証G]が3連騰。同社は16日、インテージホールディングス <4326> [東証P]傘下のインテージとドコモ・インサイトマーケティング(東京都豊島区)が提供する大規模DMP「di-PiNK」と連携し、分析に活用するデータセット「di-PiNK セグメント」を活用したデータクリーンルームサービスの提供を開始したと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。今回の連携で、自社サイトの来訪者や広告接触者などのWeb上の行動データとNTTドコモやインテージが保有するデータを用いたユーザーの興味関心や趣味趣向の統計分析をプライバシーに配慮したかたちで実現できるようになったという。これにより、同社が取り扱うポストCookie対応サービスのラインアップに分析サービスが追加されたとしている。
■ブライトパス <4594> 206円 (+12円、+6.2%)
ブライトパス・バイオ <4594> [東証G]が4連騰。15日の取引終了後、開発を手掛けるがん治療抗体医薬シードの標的に関し、国立がん研究センターと共同研究を行うと発表しており、これを材料視した買いが入った。国立がん研究センター東病院とともに、抗体医薬シードの標的となりうる抗腫瘍免疫抑制に関与する分子について、遺伝子発現解析や免疫学的情報の収集などを行うという。
※16日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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