<動意株・27日>(大引け)=ドリコム、免疫生物研、インソースなど
免疫生物研究所<4570.T>=上値指向強め500円台回復。同社は大学や大病院向けに研究用試薬や診断薬の製造販売・受託事業展開している。抗体医薬分野で実績が高いほか、遺伝子組み換えカイコの研究会開発では先駆的存在だ。ここバイオ関連株に物色の矛先が向いており、そのなか相対的に出遅れる同社株に投資資金が食指を動かしている。バイオベンチャーだが業績面も安定しており、売上高は漸増傾向で営業損益の黒字が定着している点で買い安心感がある。500円近辺を横に走る75日移動平均線を陽線で上回ってきたことでテクニカル的にもトレンド転換を意識させる。
インソース<6200.T>=6日続伸し3カ月ぶり年初来高値奪回。同社は企業研修や公開講座など社会人向け教育サービスを手掛け、リスキリング需要の高まりなどを背景とした社会人教育市場の広がりを追い風に高い成長を遂げている。7月に第3四半期決算とあわせ、24年9月期通期業績予想の修正を発表。営業利益を前期比23%増の48億5000万円とし、従来の最高益予想(45億9000万円)に上乗せする形で上方修正した。更に配当予想も増額した。足もと好調な見通しを評価した買いが続いている。
AVILEN<5591.T>=大幅続伸。午前10時ごろ、見積書・請求書内容のシステム登録を自動化する生成AIソリューションの提供を開始したと発表しており材料視されている。見積書・請求書は、内容の確認やデジタル変換、企業内で定義する費目への分類、システムへの登録といった一連の作業は人力で行われているケースが多く、相当数の人的工数がかかることから生産性向上のボトルネックとなっているケースも少なくないのが現状だが、同社が開発した生成AIソリューションは、各社のルールに合わせたカスタマイズが可能。見積書や請求書の内容の読み取り・デジタル変換、読み取った費用項目を社内ルールに適した費目に分類導入、結果を自動でシステムに登録といった一連の流れを自動化する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
パス<3840.T>=3日ぶり急反発。同社は26日取引終了後、人工知能(AI)画像処理技術とロボティクス技術を融合した分野で新たな事業を開始すると発表。これが材料視されているようだ。その最初の取り組みとして、三和製作所(福島県大玉村)とAIによる画像処理技術とロボティクス技術を活用し、従来の食品加工過程における人的作業を大幅に削減する革新的な食品製造に関する産業機器の開発及び販売業務に関して業務提携。この技術を活用して多方面での展開を推進するとしている。
FIG<4392.T>=物色の矛先向かいストップ高。同社はモバイルクリエイトと石井工作研究所が中心となって共同持ち株会社の形態で発足された会社で、両社の事業領域であった移動体通信システム開発や、半導体関連装置及び半導体基板事業が収益基盤となっている。高度な技術力は自動搬送ロボットなどロボティクス分野でいかんなく発揮されている。そうしたなか、26日取引終了後、日の丸半導体新会社のラピダスが北海道千歳市に建設する半導体工場に、FIGの自社開発搬送ロボットAMRの「WILL―FA」を導入が決定したことを発表した。これを材料視する形で投資資金が集中した。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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