ＯＴＳ大幅高で４日続伸、新規抗がん剤開発に関する論文を公表

　オンコセラピー・サイエンス<4564.T>が４日続伸、一時前日比２３円高の１７３円まで買われている。同社はこの日、午前８時３０分にシカゴ大学中村祐輔教授のグループとの共同研究による、がん標的分子ＴＯＰＫ（Ｔ－ＬＡＫ ｃｅｌｌ－ｏｒｉｇｉｎａｔｅｄ ｐｒｏｔｅｉｎ ｋｉｎａｓｅ）を阻害する新規抗がん剤（低分子化合物）開発に関する論文が、ＳｃｉｅｎｃｅＴｒａｎｓｌａｔｉｏｎａｌ Ｍｅｄｉｃｉｎｅ誌に公表されたことを発表した。
　今回報告した薬剤の標的である分子（キナーゼ）ＴＯＰＫは、中村祐輔研究室のゲノム包括的遺伝子解析により同定されたもの。乳がん、肺がんなどを含め多くのがん種で発現が非常に高くなっており、また、正常な組織での発現がほとんどないため、これに作用する薬剤は多くの癌腫に適応でき、副作用のリスクが非常に低いと考えられている。
　今回、公表された論文では、ＴＯＰＫに対して極めて高い阻害活性と選択性を有する２種類の低分子化合物を報告している。

ＯＴＳの株価は９時２５分現在１７２円（△２２円）



出所：株経通信（株式会社みんかぶ）