東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が850に迫り、全体の過半数を占めた。セクター別では、電気ガス、非鉄金属、海運、ガラス土石など11業種が上昇。一方、保険、医薬品、その他金融、卸売など21業種が下落し、石油・石炭製品は変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、信越化<4063>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、中外薬<4519>、第一三共<4568>が軟調だった。
前日の米国市場は、CPIの発表を前に様子見ムードが強まるなか、高安まちまちだった。こうしたなか、利食い先行で始まり、その後は39500円~39700円辺りでの狭い値幅での推移が続いた。物色は決算を手掛かりとした物色のほか、テーマ性のある銘柄など個別対応であり、積極的な売買は手控えられていた。CPIの結果待ちで全般は様子見ムードが強まるなか、出来高は1月30日以来となる15億株割れとなるなど低調だった。
ただ、年初からの相場急上昇の日柄調整局面にあるなかで、中小型株に投資資金が若干ながらシフトしており、物色に広がりが見えつつある。日本株に対する期待は依然として根強い一方、相場の中期トレンドを示す25日線が低下傾向にあるだけに、目先は上値の重い展開になりかねないだろう。なお、注目の米CPIについては、総合指数とコア指数の前月比の伸び率が小幅な鈍化が想定されており、CPIを受けた為替相場の動きに注目が集まっている。利下げ時期の後ずれは織り込まれてきていると考えられ、アク抜け的な動きに期待したいところであろう。
<CS>
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