2025年3月期の連結業績は、売上収益が438,268百万円(前期比0.7%増)、営業利益が156,603百万円(同2.1%増)、税引前利益が200,750百万円(同1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が170,435百万円(同5.2%増)となり、売上収益および営業利益は3期連続で過去最高を更新した。売上収益については、COVID−19の流行が当初予想を下回ったことで計画値を下回った。しかし、HIV事業のロイヤリティ収入や海外事業の堅調な伸びにより、前年度の特殊要因であるADHD治療薬のライセンス移管に伴う一時金約250億円の剥落をカバーし増収を確保した。営業利益については、研究開発費や販売費の増加があったものの、前期に計上された早期退職関連費用の剥落などが寄与し増益を達成した。配当は中間と期末を合計して年間61円(分割前換算184円)とし、13期連続の増配を継続した。2026年3月期については売上収益530,000百万円(前期比20.9%増)、営業利益175,000百万円(同11.7%増)、税引前利益222,000百万円(同10.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は180,000百万円(同5.6%増)を計画している。JTグループ医薬事業の買収効果が7ヶ月分寄与し、約300億円上積みされているが、オーガニック成長でも増収増益を見込んでいる。なお、配当については年間66円を計画しており、14期連続増配を予定している。
同社では2020年度から2030年度までのビジョン「STS2030」を立てており、2023年6月に「STS 2030 Revision」として更新した。この中では、2023年度から2025年度を「STS Phase2」、2026年度から2030年度を「STS Phase3」と位置付け、「新たなプラットフォームでヘルスケアの未来を創り出す」というビジョンを実現するための道筋を示している。「STS Phase2」においては、感染症領域を中心にグローバルでのトップラインの成長、積極投資による成長ドライバーの育成を実現することを基本方針に据えている。この基本方針の下、同社は、社会における重要なアンメットニーズを徹底的に分析し、医療用医薬品にとどまらないイノベーションの創出を目指す。これらの施策を通じて、2030年度には売上収益8,000億円達成を目指す。
株主還元について、同社は長年にわたり、減配しないことを最優先としている。当面は連続増配を継続することを表明していることから、長期保有を通じて同社の成長をともに実感できる期待感は強く、今後の展開に注目が集まる。
<HM>
この銘柄の最新ニュース
塩野義のニュース一覧- 前日に動いた銘柄 part2 ヒーハイスト、サンバイオ、カルナバイオなど 2025/12/11
- 【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、FOMC控え荒い値動きに (12月10日) 2025/12/10
- 日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は小幅に3日ぶり反落、東エレクやアドバンテストが2銘柄で約75円分押し下げ 2025/12/10
- 日経平均は反落、米FOMC結果発表前に様子見ムード広がる 2025/12/10
- 日経平均寄与度ランキング(前引け)~日経平均は3日ぶり反落、アドバンテストが1銘柄で約113円分押し下げ 2025/12/10
#配当 の最新ニュース
マーケットニュース
おすすめ条件でスクリーニング
塩野義製薬の取引履歴を振り返りませんか?
塩野義製薬の株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは
※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。