東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1100を超え、全体の7割を占めた。セクター別では、不動産、海運、輸送用機器、サービスなど11業種が上昇。一方、鉱業、銀行、パルプ紙、繊維製品など21業種が下落し、ゴム製品が変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、中外薬<4519>、ファナック<6954>が堅調だった半面、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、塩野義<4507>、コマツ<6301>が軟調だった。
前日の米国市場は、FOMCを控えて様子見ムードが強まるなか、主要株価指数は高安まちまちだった。東京市場も日銀会合の結果を前にして模様眺めムードが強く、見送りムードが強まった。指数インパクトの大きい値がさ株の一角が売られ、日経平均株価の重荷となった。ただし、上方修正を発表したファナックが日経平均株価を支えたほか、マイナス圏で推移していた東エレクが後場に入りリバウンドを強めており、日米金融イベントの結果を前に買い戻しの動きが入ったようだ。
あすの日銀会合の結果や、その後の植田総裁による記者会見、米国でもFOMC通過後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見などの影響を受けることになろう。また、米国では30日にはマイクロソフト、31日にはメタ・プラットフォームズなど大型テック株の決算発表も本格化してくるため、業績推移などに振らされやすいだろう。
<CS>
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