1. 沿革
CEホールディングス<4320>は、業務システムに特化した技術集団を目指して札幌市で1996年3月に設立された(株)オネスト・エスが前身となる。1999年9月には同社初の電子カルテシステムの製品版を完成させた。2000年2月に商号を(株)シーエスアイに変更し、同8月に厚生省(現 厚生労働省)の新事業創出促進法に基づく「新事業分野開拓の実施に関する計画」の認定を受けた。また、同10月には札幌商工会議所から2000年度の「北の起業家表彰」優秀賞を受賞し、2007年10月には、2007年度情報化促進貢献企業等表彰において、経済産業大臣表彰を受けた。その後、2013年4月に(株)CEホールディングスに商号変更し、持株会社体制へと移行した。会社分割により、電子カルテシステム事業を承継させたシーエスアイ(CSI)を設立。同時期に(株)CEリブケア(現 (株)Mocosuku)を設立し、2015年3月には(株)エムシーエス(MCS)の株式を取得し合弁会社化。2016年11月にシステム情報パートナー、2019年11月にマイクロン(完全子会社の(株)エムフロンティアを含む)の株式をそれぞれ取得し、子会社化した。また、2021年10月にシステム情報パートナーと(株)ディージェーワールドを合併し、存続会社であるシステム情報パートナーの商号を、(株)デジタルソリューション(DS)に変更している。直近では、2022年2月にデジタルマーケティング全般を支援するサンカクカンパニーを完全子会社化した。なお同社の社名は「人々(Consumer)や企業(Enterprise)のために、ヘルスケアの分野で貢献する」ことに由来している。
2. グループ会社
同社は純粋持株会社であり、同社と7つの連結子会社で構成される。電子カルテシステムの開発を行うCSI、産業保健事業・人材事業・マーケティング事業を行うMocosuku、看護支援システムの開発・導入を行うMCS、医薬品や医療機器等の臨床開発支援を行うマイクロンとエムフロンティア、医療情報システムの開発・導入・運用保守や医療機関向けキャッシュレスソリューションを手掛けるDS、デジタルマーケティング実行支援を行うサンカクカンパニーがある。グループ内で横断的に同一の製品サービス手掛ける場合もあり、事業領域、地域、顧客層が幅広く分散されているのは同社の強みの1つである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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