3. 収益構造と市場別サービス
Jストリーム<4308>のビジネスモデルは、販促や社内教育など顧客が動画を利用することで得られる効果の最大化に貢献するために、動画共有・配信プラットフォーム「J-Stream Equipmedia」や「ライブ配信サービス」、CDNサービス「J-Stream CDNext」を提供し、周辺サービスで個別の用途に即した機能拡張をすることで構成されている。「J-Stream Equipmedia」や「J-Stream CDNext」は付加価値の高いサービスであるため、売上の増加以上に利益が拡大する収益構造となっており、「ライブ配信サービス」も同社のなかで比較的好採算なサービスである。同社は、医薬業界のEVC(以下、医薬)領域、金融及び一般企業のEVC(以下、EVC)領域、メディア・コンテンツ業界を中心としたOTT領域の3領域を戦略市場として設定している。各領域においてデジタル化ニーズがそれぞれ異なっており、デジタルマーケティングに対して長年課題のある医薬領域には「ライブ配信サービス」を中心にサービスを提供する。一方、比較的DXが進んでいるEVC領域に対しては、オンライン会議やテレワーク、eラーニング、統合型マーケティングなど、「J-Stream Equipmedia」を中心にラインナップを強化して様々なニーズに幅広く対応している。DXが急速に進んでいるOTT領域では、放送事業者の放送同時配信やコンテンツプロバイダの動画配信サービス参入などを支援するなど、市場別に顧客にとって最適な形にカスタマイズした商品・サービスを提供している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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