東京株式(前引け)=円安と欧州金融不安軽減を好感し反発
東京外国為替市場で、1ドル=105円台前半と、円安・ドル高が進行していることから、自動車、電機、精密機器、機械など輸出関連の主力銘柄に買いが入っている。さらに、ドイツ銀行が27日、16年7~9月期の最終損益が2億7800万ユーロ(約318億円)の黒字になったと発表したことから、欧州発の金融不安が遠のいたとの受けとめが広がり、銀行、証券、保険などの金融株が軒並み上昇している。
個別銘柄では、メガバンク3銘柄をはじめ、野村ホールディングス<8604.T>、第一生命ホールディングス<8750.T>、オリックス<8591.T>などの金融関連が軒並み買われている。中間配当増額とニンテンドー3DS向けに「モンスターハンター」の最新作を来年3月に投入すると発表したカプコン<9697.T>が大幅高。そのほかに、日立製作所<6501.T>、SUMCO<3436.T>、オムロン<6645.T>、セイコーエプソン<6724.T>が買われている。
半面、16年7~9月期の連結営業利益が、前年同期比で2ケタの増益予想から一転して同4%の減益になったと発表した花王<4452.T>が大幅安となり、17年3月期通期業績予想の下方修正を発表した富士フイルムホールディングス<4901.T>も軟調推移。このほかに、日野自動車<7205.T>、アンリツ<6754.T>、野村総合研究所<4307.T>、リコー<7752.T>、スタートトゥデイ<3092.T>、富士電機<6504.T>が売られている。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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