フェイス、前期経常を55％上方修正

　フェイス <4295> が5月8日大引け後(16:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常損益を従来予想の3億円の黒字→4億6500万円の黒字(前の期は5億8600万円の赤字)に55.0％上方修正した。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の4億5000万円の赤字→8億8000万円の赤字(前の期は3億0900万円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の8300万円の赤字→8200万円の黒字(前年同期は7億8000万円の赤字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2020年3月期の業績予想につきましては、売上高はほぼ予定通りに推移いたしました。営業利益につきましてはレーベル事業における利益率の高い自社販売作品や音源使用にかかる売上が増加したことにより、前回発表予想数値を上回る見込みとなり、また、営業外収益への投資事業組合運用益の計上により、経常利益も予想を上回る見込みとなりました。しかしながら、親会社株主に帰属する当期純利益に関しましては、上記特別損失の計上に伴い、予想を下回る見込みとなりました。　また、新型コロナウイルスの感染拡大防止と安全確保を最優先とし、当社が運営するミュージックラウンジなどの飲食店舗2店舗の営業休止およびコンサートの開催の自粛を実施いたしました。なお、業績予想の修正値には2020年3月末までの店舗休止およびコンサート自粛に伴う売上減少の影響を反映しております。期末配当につきましては、2019年5月14日の公表通り1株当たり5円の配当予想より変更はなく、年間配当金は10円となる予定です。