日経平均は大幅に下落。239.43円安の20361.76円(出来高概算5億9000万株)で前場の取引を終えた。トランプ政権によるメキシコへの関税方針については先週末の段階である程度は織り込まれていた。しかし、中国政府は1日、年間輸入総額600億ドル規模の米国製品に対する追加関税率を従来の最大10%から最大25%にする報復措置を発動するなど、米中の貿易摩擦はさらに激しくなっており、リスク回避姿勢の流れが強まった。円相場は1ドル108円台前半と円高に振れて推移していることも重石となり、ギャップ・ダウンから始まった日経平均は一時20305.74円まで下げ幅を拡大させる局面もみられた。その後は20400円台を回復する局面もあったが押し目買い意欲も乏しく、20300円台でのこう着感の強い相場展開が継続している。
値下がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位はファナック<6954>となり、2銘柄で日経平均を約72円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはクレセゾン<8253>で7.44%安、同2位は出光興産<5019>で5.43%安だった。クレセゾンは、国内証券が投資判断を「買い」から「アンダーパフォーム」に2段階格下げしていることが嫌気されている。また、米原油先物相場の大幅続落を受けて、出光興産の他、石油資源開発<1662>、JXTG<5020>、コスモエネHD<5021>なども軒並み売りに押されている。
一方、値上がり寄与トップは第一三共<4568>、同2位はキッコーマン<2801>となり、2銘柄で日経平均を約8円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップも第一三共で2.74%高、同2位は東急<9005>で2.60%高だった。東急については、米系証券の格上げが観測されている。
*11:30現在
日経平均株価 20361.76(-239.43)
値上がり銘柄数 41(寄与度+21.07)
値下がり銘柄数 180(寄与度-260.50)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<4568> 第一三共 5399 144 +5.29
<2801> キッコーマン 4585 80 +2.94
<8802> 菱地所 2045.5 48.5 +1.78
<4452> 花王 8523 43 +1.58
<8801> 三井不 2659 27.5 +1.01
<9005> 東急 1976 50 +0.92
<7733> オリンパス 1291 6 +0.88
<4503> アステラス薬 1467 4.5 +0.83
<1803> 清水建 901 16 +0.59
<1802> 大林組 1012 14 +0.51
<8830> 住友不 4018 11 +0.40
<1801> 大成建 4020 55 +0.40
<5108> ブリヂストン 4070 11 +0.40
<7202> いすゞ 1220 20 +0.37
<4272> 日化薬 1260 8 +0.29
<9007> 小田急 2693 13 +0.24
<9022> JR東海 22705 60 +0.22
<6098> リクルートHD 3470 2 +0.22
<9613> NTTデータ 1301 1 +0.18
<2503> キリンHD 2359.5 4.5 +0.17
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
<9984> ソフトバンクG 9766 -484 -53.31
<6954> ファナック 17970 -505 -18.54
<6367> ダイキン 12860 -370 -13.58
<8035> 東エレク 14450 -340 -12.48
<4543> テルモ 3022 -66 -9.69
<9735> セコム 9153 -136 -4.99
<6971> 京セラ 6568 -56 -4.11
<9433> KDDI 2770 -18.5 -4.08
<8028> ユニファミマ 2590 -26 -3.82
<6645> オムロン 5060 -100 -3.67
<4704> トレンド 4775 -100 -3.67
<4523> エーザイ 6293 -90 -3.30
<8253> クレセゾン 1083 -87 -3.19
<4578> 大塚HD 3562 -84 -3.08
<6841> 横河電 2030 -83 -3.05
<7203> トヨタ 6304 -80 -2.94
<7269> スズキ 5080 -78 -2.86
<6305> 日立建 2454 -77 -2.83
<6857> アドバンテ 2513 -38 -2.79
<1963> 日揮 1374 -76 -2.79
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