■株式見通し:直近IPO銘柄での値幅取り狙いの商いが活発化しやすい
■決算発表はなし
■前場の注目材料:トヨタ、“水素の仲間”世界で拡大、水素エンジン量産視野
■直近IPO銘柄での値幅取り狙いの商いが活発化しやすい
4日の日本株市場は、売り一巡後は次第にこう着感の強い相場展開になりそうだ。3日の米国市場はNYダウが10ドル安だった。中国のコロナピークで経済再開期待が買い材料となる場面も見られたが、国際通貨基金(IMF)の専務理事が本年の世界経済が昨年よりもさらに厳しいものになると警告したことが投資家心理の悪化につながった。電気自動車メーカーのテスラは納車台数が目標に届かず大幅続落。携帯端末のアップルは一部の同社製品需要の弱さが報じられたこともセンチメントを冷ます格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円安の25780円。円相場は1ドル131円00銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。日経225先物は祝日取引で一時25570円まで売られており、昨年10月安値水準に接近してきた。いったんはダブルボトム形成からのリバウンドが意識されるものの、為替市場での円高傾向が強まるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへはショートの動きは強まりやすいだろう。日経平均は節目の26000円を割り込むことになりそうだが、まずは売り一巡後の底堅さを見極める必要がありそうだ。
日経平均の26000円が上値抵抗として意識されてしまうと、先物同様、10月3日につけた安値25621円辺りが射程に入ってくることになりそうだ。為替の動向を睨みながらの相場展開になりそうだが、足もとでNT倍率は低下傾向を見せていることもあり、積極的にポジションを傾けづらいなか、NTショートを想定したTOPIX型優位のトレードを想定しておきたいところであろう。
そのほか、インデックスに絡んだ商いに振らされやすいなか、個人主体の資金は直近IPO銘柄での値幅取り狙いのトレードが中心になりやすい。昨年12月のIPOラッシュが通過し、1月はIPOの空白期間に入ることから、直近IPO銘柄での値幅取り狙いの商いが活発化しやすいと考えられる。
■決算は発表なし
決算発表はなし。
■前場の注目材料
・昨年大納会の日経平均は上昇(26094.50、+0.83)
・米長期金利は低下
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・コロナ後の人流再開
・トヨタ<7203>“水素の仲間”世界で拡大、水素エンジン量産視野
・東応化<4186>監査等委員会設置会社へ移行
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・大発会
<海外>
・特になし <ST>
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