コア価格指数の伸びが鈍化したため、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退し買いが先行。金利低下に伴いハイテクも買い戻され相場を押し上げた。堅調な米株式相場を受けた今日の日経平均は328.56円高からスタート。米株高に加え、取引開始前に発表された6月の日銀全国企業短期経済観測調査(短観)で、大企業・製造業の業況判断指数(DI)が7四半期ぶりに改善したことが、株価支援要因となった。また、香港ハンセン指数や上海総合指数が大きく上昇したことや、ダウ平均先物が下値の堅い展開だったことも東京市場の安心感となり、終値ベースでの年初来高値を更新して取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比564.29円高の33753.33円となった。東証プライムの売買高は14億1192万株、売買代金は3兆4046億円だった。セクターでは全業種が値上がり。機械、電気機器、海運業などが上昇率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は15%となった。
個別では、ダイキン<6367>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、信越化<4063>、ANYCOLOR<5032>、スクリーンHD<7735>、ソニーG<6758>、ルネサス<6723>、日産自<7201>、郵船<9101>、キーエンス<6861>が高く、ファナック<6954>など設備投資関連株、東エレク<8035>など半導体関連株、川崎船<9107>など海運株、三菱商<8058>など商社株、クレハ<4023>など化学株が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が37.7%増となった平和堂<8276>、同じく25.1%増となったダイセキ<9793>、通期予想の営業利益に対する第1四半期の進捗率が46.3%となったピックルスHD<2935>、23年5月期業績と配当見込みを上方修正した三光合成<7888>、24年2月期業績予想を上方修正したダイセキS<1712>、24年2月期純利益と配当予想を上方修正したCSP<9740>、半導体材料の切断向け新装置を開発したと報じられたディスコ<6146>、ヤフーの検索エンジン技術に関しGoogleからの変更を検討との報道が材料視されたZHD<4689>が買われた。
一方、JSR<4185>、JT<2914>、楽天グループ<4755>が安く、個別の材料では、上半期営業利益が25.6%減となったスター・マイカHD<2975>、東証スタンダードでは、上半期営業損益が0.87億円の赤字となったアルテック<9972>、23年11月期利益予想を下方修正したバイク王<3377>、第三者割当による新株並びに新株予約権の発行を発表したジェクシード<3719>が軟調な展開となった。 <SK>
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