保土谷化、出光興産など有機EL関連が軒並み高、海外ファンドの巻き戻し加速◇
米アップルのiPhoneX(テン)の販売不調による減産などを背景に有機EL需要に減速感が指摘されているが、一方で中長期的には液晶に続く次世代ディスプレーとして有機EL市場の拡大余地に変化はないとの冷静な見方も根強い。最大の需要先は推定14億人の人口を誇る中国で、スマートフォン向け有機ELパネルへの引き合いが一段と強まっている。こうした事情を背景に、輸出ハイテク株への海外ヘッジファンドの買い戻しが観測されるなか、有機EL関連株にもショートポジションの巻き戻しが表面化している。
前週12日には出光興産が中国に有機ELパネルの生産工場を設立することを発表、2020年3月までの建設・稼働を目指す構えをみせた。ディスプレー市場ではマイクロLEDなど新分野の開拓も進んでいるが、「現状はまだ有機ELがポスト液晶の最有力候補であることに変わりはない」(国内証券アナリスト)と指摘される。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:minkabuPRESS
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