堺化学、今期最終を一転赤字に下方修正、配当も15円減額

　堺化学工業 <4078> が3月22日後場(14:20)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結最終損益を従来予想の23億円の黒字→47億円の赤字(前期は25.3億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の17.4億円の黒字→52.5億円の赤字(前年同期は14.2億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、従来15円を計画していた下期配当は見送る方針とした。年間配当は15円(前期は40円)となる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　前述の通り、固定資産の減損損失 7,002百万円を計上したため、業績予想を修正いたします。

　剰余金の配当につきまして当社は、株主の皆様への安定した利益還元を経営の最重要課題のひとつと位置づけたうえで、財務体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保の充実を図るとともに利益動向や経営環境を勘案し、年２回の配当を実施することを基本方針としております。しかしながら、今回のお知らせの通り、減損損失の計上により連結業績を修正せざるを得ないため、誠に遺憾ではございますが期末配当につきましては無配とさせていただきます。●ご参考2022年３月期決算につきましては、営業利益4,400百万円を目途として、その達成に努めてまいります。なお、2022年３月期の連結業績予想につきましては、2021年3月期決算公表時に正式に開示いたします。※本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。