■株式見通し:SQ値突破でセンチメントは改善も買い一巡後の上値の重さが意識されるか
■パーク24、1Q営業利益 黒字転換 46.51億円
■前場の注目材料:藤コンポ、中国拠点を移転・集約、環境規制対応
■SQ値突破でセンチメントは改善も買い一巡後の上値の重さが意識されるか
16日の日本株市場は、米株高を受けて買い先行で始まり、その後は次第にこう着感が強まりそうである。15日の米国市場はNYダウが599ドル高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちのなか、2月の卸売物価指数(PPI)が予想を下回る伸びにとどまったことから、インフレ懸念が和らいだ。ロシアのプーチン大統領が攻撃を継続する強硬姿勢を示したため、一時軟化する場面もあったものの、原油先物価格の下落も支援材料となり、経済の正常化を期待した動きから引けにかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比245円高の25375円。円相場は1ドル118円30銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。米国ではハイテク株が上昇をけん引する格好となっており、SOX指数の構成銘柄はすべて上昇している。この流れを受けて指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する格好となり、3月のSQ値である25457.94円を上回ってくると見られ、センチメント改善に繋がりそうである。ただし、積極的にポジションを取ってくる動きというよりは、リバランスの動きが中心と見られる。FOMCでの結果を前にポジションをいったんニュートラルにする動きであろう。
そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすく、日中はウクライナ情勢の動向のほか、足元で下落基調が強まっている上海指数やハンセン指数の動向に注視するなかで、短期的なトレードが中心になりやすい。また、指数インパクトの大きい値がさ株がリバウンドを見せてきたとしても、例えば東エレク<8035>は25日線突破を見極める必要があるほか、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>などは自律反発の域は脱せないと見られる。買い一巡後の上値の重さが意識される局面においては、戻り売りも出やすい。
また、ナスダックの強い動きからマザーズ銘柄への物色も意識されやすい。ただし、短期的な売買が中心のなかでは、資金の逃げ足の速さには注意する必要がありそうだ。全体としてはややグロース優位となりそうだが、3月期末に向けた配当志向の物色は継続しやすく、基本的にはバリュエーション面での割安感のある銘柄などに注目しておきたいところであろう。
■パーク24、1Q営業利益 黒字転換 46.51億円
パーク24<4666>は2022年10月期第1四半期業績を発表。売上高は前年同期比12.5%増の699.28億円、営業損益が46.51億円の黒字(前年同期は27.58億円の赤字)だった。コンセンサスを上回る進捗となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で前年に低迷していた時間貸し駐車場やカーシェアが回復した。一方、リース契約関連損失計上により、最終損益の下押し要因になった。
■前場の注目材料
・日経平均は上昇(25346.48、+38.63)
・NYダウは上昇(33544.34、+599.10)
・ナスダック総合指数は上昇(12948.62、+367.40)
・シカゴ日経先物は上昇(25375、大阪比+245)
・1ドル=118.30-40円
・SOX指数は上昇(3180.24、+132.74)
・VIX指数は低下(29.83、-1.94)
・米国景気の拡大
・海外のコロナ感染沈静化
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い
・藤コンポ<5121>中国拠点を移転・集約、環境規制対応
・三井化学<4183>23年に国内生産停止、岩国大竹工場の高純度テレフタル酸
・トヨタ<7203>富士松工場1ライン8日間停止、半導体不足影響
・ユー・エス・エス<4732>中古車、初の100万円超、新車納期遅れで顧客増、2月平均
・丸紅<8002>マレーシアに薬店、アインHDと共同出資会社
・ホンダ<7267>非常用FC定置電源を実証、米現法で来年初頭
・NEC<6701>NECなど、南紀白浜空港でローカル5G実証
・旭化成<3407>冷蔵車使わず青果物輸送、鮮度保持システム事業化
・レンゴー<3941>大津製函を完全子会社化
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 2月貿易収支(予想:-1500億円、1月:-2兆1935億円)
<海外>
・06:45 NZ・10-12月期経常収支(予想:-62.25億NZドル、7-9月期:-83.00億NZドル) <ST>
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