このコンテンツは、マイネット<3928>の2018年12月期第1四半期(2018年1-3月期)の決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。5本に分けたコンテンツの4本目です。
続きまして、事業戦略と進捗というところで、お話しします。
今回比較的シンプルに当社の事業構造のまとめを行っております。
当社の事業構造、当社ではゲームサービスというふうに呼んでいるこの事業の構造は、この四つの要素で表すことができます。
当社は事業構造として、新作を作るのではなくてタイトルを仕入れることをします。その仕入自体を再現性ある仕組みにしていってタイトル数を着々、着々と増やしていきます。
タイトルを増やすことによってできることは、もちろん収益が積み上がることはあるのですけれども、それよりも増して大事なことが、タイトルが積み上がることで、当社にデータやナレッジのアセットが積み上がることです。GSアセットと当社では呼んでおります。
このGSアセットが増強されます。
増強されたGSのアセット、このアセットを積み上げているタイトルに注入することで、タイトルの1本あたりの収益力が高まります。1本あたりの収益力が高まると、タイトルの買い取り能力が向上するというようになります。
もう少し細かく言いますと、タイトルの収益力が上がると、キャッシュフローの創出力が上がります。タイトルからのキャッシュフロー創出力が上がると、相対的にメーカーさんが自分で運営し続けるよりもマイネットが運営した方がキャッシュの創出が高まります。そのキャッシュの前払いでタイトルの仕入買取を行いますので、結果的に収益力の向上がイコール、タイトルの買取力の向上になってくるという姿が構造としてあります。タイトルの買い取り力が高まると当然そこからまたタイトル数が増える。タイトル数が増えるとアセットが積み上がり、アセットを注入して収益力が高まり、収益力が高まると買取力が上がる。このループをグルグルグルグルとまわしていくということなんですね。
タイトルを積み上げるほどに強化されていく成長ループ、この構造を周りがいろんなことを手出ししてらっしゃる中でも我々はただひたすらにこのゲームサービスの事業をやる間グルグルグルグルと、コツコツコツコツとこのループをまわし続けてきております。ここから先も変わりありません。タイトルを増やせば増やすほど、どんどんと企業としての収益そのものが向上していく構造、これをまわし続けるというのが当社の変わらぬ動き方でございます。
その中で、現在中期の事業目標として100タイトル100チームというのを掲げてやっております。収益を成長させながらデータ蓄積ネットワークの拡大、すなわち先ほどのGSアセットを構築していくということです。
現在当社のビジネスモデル自体はこの通りになっております。
タイトルの積み上げが「収益」と「アセット構築」になっていくという循環を形成しております。これによって現時点ですでにできているのが、業界最大規模のデータ蓄積と、MAU200万以上のユーザー基盤です。
これらを使って、データに基づいて、ゲームのユーザーのアクティビティーを高めたり課金を高めたりしていくようなナレッジをそのままアセットにしていったり、ないしは200万MAUを活用した相互送客による集客能力というものを作り上げたり、これらのことを当社ではGSアセットと呼んでいます。そのアセットをまた各タイトルに注入することで収益力を向上する、先ほどのループ図を、少し角度を変えてみるとこのような構造になっておるというものです。
また、この蓄積とループの循環。これについてはとどまることはありません。
我々は一発のヒットを飛ばす業態ではございません。逆にゲーム産業の中で、大ヒットであれ、中ヒットであれ、必ずやってくる安定期に最も収益力を高くできる我々が将来キャッシュフローで買い取って、それをきっちりアセットとして蓄積をし、また収益力に変えていくということをやり続けます。
そこをやり続ける上で、重要にあり続けるのはこのデータドリブンを、本当に飽くなき追及をやり続けることなのです。
蓄積したデータナレッジから再現性のあるフレームワークとか、AIツールを開発・抽出をして、それを全タイトルに横展開して収益貢献させていく。
収益貢献すると、キャッシュフロー創出能力が高まって、それを使ってまた買い取りをしていく。このループをグルグルグルグル、ヒットに頼ることなく、タイトルと収益を積み上げていくという構図になります。
そんな中、仕入の進捗です。今回はインシデントの影響などもあり、タイトル仕入はなしです。その分4月1日から大型タイトル含む3タイトルの仕入をすでに発表させていただいております。
あと投資回収の実績、これは前年から続けているものですが、着実に14年15年ものは回収済みとなって16年のものはいよいよもう少しで回収という感じ。ちょっと17年のものが遅れていますがこれから挽回していきたいと考えております。
あと企業買収型に関してです。まず、一つ目のポケラボ買収に関しては、回収した上で2倍以上のキャッシュ回収できております。
ただクルーズに関しては、今回インシデントがあって少しこれが、足止まり気味になるということです。1回減損いたします。減損いたしますが、そこから生まれるキャッシュイン自体は先ほどのお話の通り、キャッシュが生まれて参りますので、しっかり長期運営して最終的にはこの買い取りが成功であったという状態にしていきたいというように考えております。
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