主要4セグメントの概要について、トナー事業の売上高は前年同期比12.9%増の63.04億円、セグメント(営業)利益は同88.5%増の6.99億円となった。前年度第4四半期から受注の回復の兆しが見えてきたほか、円安による海外関連売上高の嵩上げがあったことなどにより増収となった。利益面では、利益率の高いカラートナーの販売減少があったものの、需要回復による増益と円安によるプラス効果により増益となった。
半導体・ディスプレイ関連事業の売上高は同0.6%増の34.19億円、セグメント(営業)利益は同26.4%増の3.82億円となった。半導体実装 用テープの販売が伸び悩んだものの、ディスプレイ関連事業について子会社を含めてディスプレイ向けフィルム加工への注文が引き続き好調を維持したことなどにより増収となった。利益面では、新製品の立ち上げに伴うコストを計画通り投入したものの、ディスプレイ関連事業での増収効果や新製品の試作・試験入金が当初予想を上回ったことにより、前年同期比で増益となった。
機能性シート事業の売上高は同4.2%増の54.91億円、セグメント(営業)利益は同85.8%減の0.08億円となった。塗工紙事業における一部製品が好調に推移したほか、子会社で展開している製紙事業とガムテープ事業が堅調だったこともあり、前年同期比で増収となった。利益面では、機能性不織布の受注が伸び悩んだため、前年同期比で減益となった。
セキュリティメディア事業の売上高は同11.1%減の18.70億円、セグメント(営業)利益は同48.5%減の1.34億円となった。当初上期に想定していたコンビカードの販売が下期にずれ込んだことに加え、通帳類等の販売が減少したこと等により、売上高は減収となった。利益面では、減収影響が大きく、セグメント(営業)利益は減益となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比3.9%増の350.00億円、営業利益は同65.3%増の22.00億円、経常利益は同33.9%増の22.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同68.3%増の10.00億円とする期初計画を据え置いている。 <ST>
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