「データセンター」が5位にランクイン、国策の追い風を背に物色の矛先向く<注目テーマ>
1 円高メリット
2 半導体
3 好配当
4 防衛
5 データセンター
6 生成AI
7 バイオテクノロジー関連
8 JPX日経400
9 防災
10 ディフェンシブ
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「データセンター」が5位にランクインしている。
生成AI市場の急拡大を背景に、取り扱うデータ量の膨大化がデジタルトランスフォーメーション(DX)シフトの動きと相まって関連企業の株価を強く刺激している。インフラ面を支える半導体も高性能化が進んでおり、それを搭載するAIサーバー需要も増勢、更にはAIサーバーを設置するデータセンターの建設需要が国内外で高まっている。
前週末に、次世代半導体の国産化を目指す日の丸半導体新会社ラピダスに対し政府が出資を検討しているという報道が伝わり、これが基幹的な社会インフラであるデータセンター分野に追い風が強まるとの思惑を呼んだ。国内大手企業でも最近はデータセンター周辺で商機を捉えようとする動きが目立つ。信越化学工業<4063.T>は窒化ガリウムを活用した半導体の製造で使う大型基板を開発したことが伝えられるが、これによってデータセンターで使う次世代半導体が廉価で製造できるようになり、同半導体の普及が加速するという見方が広がった。また、ニデック<6594.T>は前日に富士通<6702.T>の光伝送装置に水冷モジュールが採用されたと発表。この光伝送装置はデータセンターなどに設置し光通信を行うための装置で、消費電力削減などで注目されている。
東京市場でここ最近はフジクラ<5803.T>をはじめ電線株への物色人気が際立ったが、これはデータセンター向け光ファイバー特需が見込まれるという思惑が背景にある。半導体製造装置関連でも、株価動向に跛行色がみられ、データセンター向けAI用半導体のテスターで米エヌビディア<NVDA>を主要顧客としているアドバンテスト<6857.T>などの値動きが相対的に強さを発揮している。
このほかデータセンター関連株では北海道電力<9509.T>などの電力株やダイダン<1980.T>などの空調工事関連が挙げられる。更に「政府クラウド」の担い手としてひと頃脚光を浴びたさくらインターネット<3778.T>が、ここ動兆しきりで底値圏からの離脱を明示している。
出所:MINKABU PRESS
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