1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期中間期の連結業績は、売上収益で前年同期比25.4%増の30,841百万円、営業利益で同32.5%増の3,023百万円、税引前利益で同21.7%増の2,768百万円、親会社の所有者に帰属する中間利益で同21.0%増の1,708百万円といずれも会社計画を上回る増収増益となった。また、受注高で同49.3%増の43,485百万円、期末受注残高で同42.7%増の81,210百万円といずれも大幅増となった。情報基盤事業において、複数年契約となる案件を多く受注したことが受注残高の積み上がりにつながっている。
事業セグメント別の寄与度を見ると、売上収益、営業利益ともに情報基盤事業が増収増益に大きく貢献した。売上総利益率が前年同期の34.0%から31.1%に低下したが、主には大型案件の導入に付随してハードウェア製品の販売が増加したことによる。また、持分法適用会社であるモビルスの収益悪化による持分法投資損失の拡大などにより、営業外収支が前年同期比247百万円悪化した。
なお、同社は収益の安定性向上を図るべくストック型ビジネスへの移行を各事業セグメントで進めている。ストック型ビジネスのKPIの1つであるARRR※の四半期推移(単体ベース)で見ると、2025年3月期第2四半期のARRRは前年同期比25.5%増の36,116百万円と右肩上がりで伸びており、ストック型ビジネスへの移行が順調に進んでいることがうかがえる。
※ ARRR(Annual Revenue Run Rate):各四半期の継続取引売上を、1年換算(4倍)にした数値。
また、情報基盤事業において新規の受注が増加したことと、更新案件のアップセルクロスセルを含む単価アップが、受注残高が積み上がる要因となっている。2025年3月期中間期末の単体ベースの受注残高は前年同期比49.4%増の66,485百万円となったが、このうち1年後以降に売上計上される長期案件の受注残高は35,196百万円と全体の52.9%を占めるまでになっている。売上の先行指標となる受注残高の増加はポジティブに評価される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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