<話題の焦点>=格安スマホその後、異業種からの参入相次ぎ風雲急
大手3社が扱うスマホの月額料金が平均7000円程度であるのに対し、イオンが扱う格安スマホは2980円と半額以下であり、これが安価を追求する顧客ニーズをとらえることになった。
これに続けとばかりに、ビックカメラが4月18日に参入、さらに関西電力系のケイ・オプティコムが今月3日に参入と、異業種からの参戦が相次いでいる。また、これまでNTTドコモ<9437.T>のみが行っていた回線の貸し出しを、今月からKDDI<9433.T>がケイ・オプティコムに貸し出すなど追撃する姿勢をみせている。さらに、ソフトバンク<9984.T>は日本通信<9424.T>と現在交渉中で、こちらも早晩動きが出る可能性が高い。
振り返れば昨年11月にフリービット<3843.T>が仮想移動体通信事業者(MVNO)市場への参入を表明し、株価を5倍近くに大化けさせたのは記憶に新しい。その後、3月にドコモのMVNO向け回線利用料値下げがインパクトのある材料となったが、4月にはこれを受けて家電量販店での格安スマホの取り扱いが相次ぐかたちとなっている。
今まさに“格安スマホウォーズ”の火蓋が切られた状況となっており、今後企業間の業務提携や連携などの動きも絡め、関連銘柄の株価を刺激する材料に事欠かない環境といってよい。
◆格安スマホウォーズ注目のエントリー銘柄
MVNO
エキサイト<3754.T>、IIJ<3774.T>、ニフティ<3828.T>、フリービット<3843.T>、ワイヤレスG<9419.T>、日本通信<9424.T>
店舗取扱い
エディオン<2730.T>、ビックカメラ<3048.T>、イオン<8267.T>、光通信<9435.T>
メーカー
シャープ<6753.T>、京セラ<6971.T>、
システム系
ソフトフロント<2321.T>、エヌアイデイ<2349.T>
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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