ブロードリーフ<3673>の主要事業は、自動車整備工場や部品商など自動車アフターマーケット向けの専用ソフトの開発・販売である。
1. 2017年12月期(実績)
2017年12月期決算は、売上収益が18,195百万円(前期比8.6%増)、営業利益が3,011百万円(同2.0%増)、税引前利益が2,989百万円(同2.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益が1,932百万円(同3.0%増)となった。この数値の中には、2017年夏に買収した(株)タジマの収益が5ヶ月分含まれている。また前期(2016年12月期)には、著作権侵害訴訟に勝訴したことによる収益251百万円が含まれているため、この要因を除いた実質ベースでは営業利益は11.4%増、営業利益率は0.4ポイント増となっている。
2. 2018年12月期通期(予想)
2018年12月期通期の連結業績は、売上収益が前期比12.1%増の20,400百万円、営業利益が同9.6%増の3,300百万円、税引前利益が同9.0%増の3,260百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同8.7%増の2,100百万円の見通しだ。売上原価、人件費、株式関連費用(株主優待等)、減価償却費などのコストアップが見込まれるが、主力のシステム販売を中心に売上増によりこれらを吸収し、増益を維持する計画だ。
3. 中長期の展望
同社では今後の経営計画の指針として「ビジネスプラットフォーマーへの転換」を掲げている。次世代業務システムを小規模顧客向けから順次投入し、最終的には大規模顧客向けも次世代システムへ切り替える計画だ。また、新規顧客の獲得の積極化による既存事業の成長をベースとして、2019年12月期には売上収益220億円、営業利益39億円を目標としている。また中長期的にはROE12%を目指している。
■Key Points
・自動車修理・鈑金業界向け専用ソフトの大手メーカー
・2018年12月期は営業利益33億円、年間配当11円(配当性向45.8%)を計画
・中長期ではIT基盤のクラウド化でプラットフォームベンダーを目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<NB>
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