コンテンツ事業の売上高は前年同期比32.7%増の48.80億円、為替変動によるサーバー代以外に、6月にリリースした新サービス「bubblefor JAPAN」の初期プロモーション費やIEOへ向けた開発費など一時的なコストによりセグメント利益は同6.2%増の7.92億円となった。ファンクラブ・ファンサイト事業の当第1四半期においては、前期に獲得、開設した大型アーティストの貢献や、新規アーティストの獲得が進んだこと、及びチケット先行など好調なライブ・コンサートとの連動施策の実施により、ファンクラブ/ファンサイトの有料会員数を大きく増加させることができた。また、「Fanpla Kit」にてファンクラブのプラットフォーム化を進め、堅調に新規アーティストも獲得してきた。加えて、韓国発のファンがアーティストと二人だけのプライベートメッセージ感覚を楽しめるコミュニケーションアプリの日本版として、「bubble for JAPAN」のサービスを開始するとともに、中国でのファンクラブ展開を加速させるなど今後のグローバル展開へ向けた取り組みも進めてきた。以上の結果、ファンクラブ・ファンサイト事業等の売上高は同30.1%増の42.72億円となった。EC事業の当第1四半期においては、拡大したアーティスト、ファンという事業基盤に支えられ、様々な会員特典企画の実施や、コンサート会場での電子決済や事前販売・会場受取サービスなどのファンニーズに寄り添った新たなコンサートグッズの販売方法の充実により、商品取扱高を増加させ、販売は好調に推移した。加えて、ファンクラブ向けのオンラインくじ「Fanpla Chance」など、新たなファン体験を提供するサービスの利用促進にも取り組んだことで、収益が大きく拡大した。以上の結果、EC事業の売上高は同53.8%増の6.07億円となった。
電子チケット事業の売上高は同35.1%増の9.52億円、セグメント利益は同31.7%増の2.78億円となった。当第1四半期においては、ライブ、イベントが増加していく中で、取り扱いアーティストを着実に増やし、電子チケットの発券枚数を増加させることができた。また、電子チケット機能の外部提供も導入を拡大させることで電子チケットの普及にも努めてきた。チケットトレードに関しては、音楽にだけではなく演劇やイベントへの展開や、紙チケットの出品対応、プロ野球球団の公式チケット二次流通サービスなど、新規案件を着実に獲得し取り扱い枚数を増加させることができた。加えて、トレードに関する様々な特典を提供する月額のプレミアムサービスも有料会員数を増加させてきた。アーティストのサイン入りのグッズなどの商品を提供するオンラインくじ「くじプラ」といったチケット1枚あたりのサービス単価の上昇を目的としたライブ/チケットと連動する施策やサービスについても継続的に提供を行った。電子チケット周辺領域のサービスとしては、スポーツを対象としたカードコレクションアプリにおいて、Jリーグクラブの獲得を進めるとともに、バスケットやバレーボールの選手カードの販売が好調に推移し、収益を牽引した。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比7.7%増の200.00億円、営業利益は同20.3%増の34.00億円、経常利益は同18.6%増の34.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同21.5%増の18.00億円とする期初計画を据え置いている。
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