医療ビジネスの売上高は前年同期比6.0%減の28.56億円、営業利益は同4.1%減の9.36億円となった。主力製品は、医療機関のDXを支援する画像ファイリングシステム「Claio」や診療記事記載システム「C-Note」、文書作成システム「DocuMaker」となっている。従来のオンプレミス型製品に加え、近年は患者案内アプリ「PiCls Medical Avenue」や電子トレーシングレポートサービス「PiCls AAdE-Report」など、クラウドサービスの拡充も図っている。当中間連結会計期間は病院案件23件、診療所案件66件の新規導入・追加導入及びシステム更新を実施した。保守サービスによる安定収益がある他、病院の収益向上やコスト削減を支援するクラウドサービス「PiCls」が高く評価され、着実に導入件数を伸ばしている。前中間期は複数の大型案件稼働により売上・利益共に極めて高く、当中間期においては前年同期比で減収減益となったが、受注残高は過去最高水準で推移しており、また営業利益率は過去最高を更新するなど収益性も向上している
公共ビジネスの売上高は同69.3%増の2.43億円、営業利益は同154.5%増の1.24億円となった。主力製品はSaaS型ソリューション「DocuMaker Office」であり、公共セクターのDXを支援する公文書管理・電子決裁システムと、医療機関事務部門の書類を作成・管理するシステムがある。当中間連結会計期間では、自治体向けパッケージが14件、医療機関向けパッケージが4件稼働し、増収増益となった。導入数及び稼働施設数の増加と、サービス開始以来の解約ゼロによる月額利用料のストックが主な要因としている。売上の増加が人件費等のコスト増加を吸収し、引き続き高い収益性を維持している。
ヘルステックビジネスの売上高は同12.0%増の0.25億円、営業損失は1.05億円(前年同期は0.84億円の損失)となった。主力製品は、視線分析型視野計「GAP」及び「GAP-screener」となっている。当中間連結会計期間の製品販売台数は5台となった。単価の高い製品の出荷が多く売上高が増加した一方で、原材料評価損の計上及び販管費の増加により営業損失となった。
2025年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比3.1%増の60.22億円、営業利益が同4.0%減の14.65億円、経常利益が同1.9%減の15.15億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%減の11.08億円とする期初計画を据え置いている。
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