ICTソリューション事業の売上高は前年同期比8.3%減の35.49億円、セグメント利益は同22.8%減の8.50億円となった。通信キャリア向けの、AI関連の大型案件の開発完了に伴う反動減の影響を除けば、右肩上がりの成長を見込んでいる。感染症拡大収束までは、中堅、中小企業ではIT投資の抑制、選別の動きが想定されるが、顧客層は資本力の大きい大手企業が多く、直請案件が大半を占めていることが強みとなる。
自動車アフターマーケット事業の売上高は前年同期比6.6%減の8.84億円、セグメント損失は1.58億円(前年同期は1.88億円の損失)となった。コロナの影響により、営業活動に支障が出たことが大きい。主力の整備システムは堅調だったが、3月末にかけて、当初見込んでいた各種システムの商談の遅れが顕著となり、減収となった。一方、のれん償却の負担はなくなり損失幅は縮小している。
農水産物輸出ソリューション事業の売上高は2.97億円、セグメント損失はのれん償却1.10億円を計上し1.76億円となった。コロナによる船便・航空貨物便の減便の影響はあるものの、概ね計画どおりのようだ。今後強化するデジタル投資の一つである、輸出支援システムの開発は遅れており、早期稼働を急ぐ。
2020年6月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比6.0%減(前回予想比22.5%減)の62.00億円、営業利益が同86.1%減(同87.5%減)の1.00億円、経常利益が同84.6%減(同86.1%減)の1.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益(同89.5%減)が0.45億円としているが、配当予想は5円を据え置いている。
<SF>
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