日経平均株価
始値 26190.40
高値 26298.96(10:11)
安値 26051.19(10:43)
大引け 26107.65(前日比 -315.82 、 -1.20% )
売買高 13億8915万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆0752億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反落、世界景気の後退懸念が重荷に
2.前日の欧州株が全面安、米国株市場でもNYダウが一時急落
3.原油価格の暴落に加え、為替市場での急速な円高は警戒材料
4.日経平均は前場下げ渋る場面もあったが、再び売り直される
5.2万6000円近辺では押し目買い観測も7割の銘柄が下落
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比129ドル安と反落した。米景気が後退局面に入るとの懸念が強まり、エネルギー関連や景気敏感株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、主力株をはじめ幅広くリスク回避目的の売りがかさむ展開となり、日経平均株価は3日ぶりに下値を探る動きとなった
6日の東京市場は、海外株安を受けたリスクオフムードに流され下値を試す展開を余儀なくされた。前日の欧州株市場が全面安に売り込まれたほか、米国株市場ではNYダウが後半下げ渋ったとはいえ一時700ドル超の下げをみせるなど乱調だったことで、目先買い手控え感が強まった。世界的に景気後退懸念が高まっており、市場のセンチメント悪化が目立つ状況にある。足もと原油価格が急落していることが資源関連株への売りを誘い、外国為替市場で急速に円高方向に振れていることも、輸出ハイテクセクターなどに逆風材料となっている。日経平均は前場売り一巡後に下げ渋る局面もあったが、その後は売り直される展開に。2万6000円トビ台では押し目買いや買い戻しが入り下値抵抗力を発揮した。プライム市場全体の7割にあたる銘柄が下落した。
個別では、東京エレクトロン<8035>が軟調、トヨタ自動車<7203>も売りに押された。東京電力ホールディングス<9501>が続落し、三菱重工業<7011>も大きく下げた。INPEX<1605>が急落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの下げも目立つ。ファーストリテイリング<9983>は2000円を超える下げ。エスプール<2471>が値下がり率トップに売られ、東邦チタニウム<5727>も急落した。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が買い優勢だったほか、日本郵船<9101>もしっかり。武田薬品工業<4502>が頑強な値動きを示し、キーエンス<6861>も上昇した。エムスリー<2413>、ベイカレント・コンサルティング<6532>が物色人気、SHIFT<3697>も値を上げた。ラクト・ジャパン<3139>、SREホールディングス<2980>が急騰、ラクス<3923>、ウエルシアホールディングス<3141>、キューブシステム<2335>なども大幅高。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はエムスリー <2413>、エーザイ <4523>、キッコマン <2801>、中外薬 <4519>、ネクソン <3659>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約139円。うち78円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)精密機器、(3)海運業、(4)食料品、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)保険業、(4)非鉄金属、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△キューブシス <2335> [東証P]
23年3月期に記念配当24円を実施へ。
△セリア <2782> [東証S]
6月既存店売上高2.7%減も減収率が縮小。
△ハニーズHD <2792> [東証P]
今期2ケタ成長継続で増配も好感。
△ラクトJ <3139> [東証P]
22年11月期の経常利益予想を上方修正。
△ウエルシア <3141> [東証P]
調剤事業回復し第1四半期営業利益7.6%増。
△川本産業 <3604> [東証S]
新型コロナ感染者数急増で投資資金が再攻勢。
△アエリア <3758> [東証S]
アニモカ・ブランズと資本提携。
△JDSC <4418> [東証G]
イオントップバリュに需要予測・在庫最適化AIソリューションを提供。
△エーザイ <4523> [東証P]
アルツハイマー薬がFDAから優先審査指定。
△ウェルスナビ <7342> [東証G]
「イオンカード」の顧客向けにロボアドバイザーを提供。
▼INPEX <1605> [東証P]
WTI価格100ドル割れへ急落を嫌気。
▼エスプール <2471> [東証P]
3-5月期業績サプライズ乏しく出尽くし感が先行。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ラクトJ <3139>、(2)SREHD <2980>、(3)ラクス <3923>、(4)ウエルシア <3141>、(5)キューブシス <2335>、(6)サイボウズ <4776>、(7)ラクーンHD <3031>、(8)ペプドリ <4587>、(9)KeePer <6036>、(10)SHIFT <3697>。
値下がり率上位10傑は(1)エスプール <2471>、(2)邦チタ <5727>、(3)INPEX <1605>、(4)オープンドア <3926>、(5)三井松島HD <1518>、(6)石油資源 <1662>、(7)ふくおかFG <8354>、(8)イオンファン <4343>、(9)共立メンテ <9616>、(10)日立建機 <6305>。
【大引け】
日経平均は前日比315.82円(1.20%)安の2万6107.65円。TOPIXは前日比23.15(1.23%)安の1855.97。出来高は概算で13億8915万株。東証プライムの値上がり銘柄数は506、値下がり銘柄数は1282となった。東証マザーズ指数は679.72円(13.03円高)。
[2022年7月6日]
株探ニュース
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