日経平均は162円高でスタート、MS&ADや村田製などが上昇
日経平均;39232.16;+162.48TOPIX;2773.23;+5.19
[寄り付き概況]
21日の日経平均は162.48円高の39232.16円と続伸して取引を開始した。前日20日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は196.82ドル安の39806.77ドル、ナスダックは108.91ポイント高の16794.88で取引を終了した。利下げ期待の後退で、寄り付き後、まちまち。数人の連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレが持続的に2%目標に達する確信がまだ持てず当面金利を維持する慎重姿勢を示したため、長期金利の上昇で上値が抑制された。ダウは節目となる4万ドル近辺からの利益確定売りに押され、下落に転じ、終盤にかけ下げ幅を拡大。一方、今週四半期決算発表が予定されている半導体エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引しナスダックは上昇し過去最
高値を更新。主要指数は高安まちまちで終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことが、東京市場のハイテク株や半導体関連株の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=156.30円台と、昨日15時頃と比べ60銭ほど円安・ドル高に振れたことが、東京市場の輸出株などの株価下支え要因となった。さらに、昨日の日経平均が25日移動平均線や75日線を終日上回って推移したことから、相場は緩やかな反発局面が継続しているとの見方もあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、日本時間23日未明に発表される米半導体エヌビディアの決算を見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、保険業、輸送用機器、ガラス土石製品、精密機器、非鉄金属などが値上がり率上位、銀行業、鉱業、石油石炭製品、不動産業、繊維製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、MS&AD<8725>、東京海上<8766>、SHIFT<3697>、フジクラ<5803>、村田製<6981>、リクルートHD<6098>、ディスコ<6146>、北海電力<9509>、オリンパス<7733>、東電力HD<9501>、デンソー<6902>、アドバンテスト<6857>、丸紅<8002>、日立<6501>、レーザーテック<6920>などが上昇。他方、SOMPO<8630>、りそなHD<8308>、ダイキン<6367>、みずほ<8411>、ソシオネクスト<6526>、TOWA<6315>、KDDI<9433>、神戸鋼<5406>、INPEX<1605>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、三井E&S<7003>、霞ヶ関キャピタル<3498>などが下落している。
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