店舗転貸借事業は、転貸借物件数が前事業年度末比166件増の2,382件となり、売上高100.43億円(前年同期比11.6%増)となった。営業利益は6.39億円(同15.6%減)であったが、これは採用費、給与、システム関連費用等、将来に向けた投資の影響によるものだという。
不動産売買事業は、店舗転貸借事業を更に推進する為、不動産業者との関係強化を目的として、店舗不動産の仕入販売や建築販売を実施している。3Qにおいては経済社会活動の正常化に伴い、市場における様子見傾向が軽減するなかで、6物件を売却、8物件を取得している。物件売却の後ろ倒しにより、売上高4.78億円(前年同期比45.2%減)、営業利益0.81億円(同69.5%減)と厳しい内容となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、期初公表のものから変更なく、売上高148.44億円(前期比13.6%増)、営業利益12.76億円(前期比5.3%増)、経常利益13.06億円(前期比8.8%増)、当期純利益8.91億円(前期比0.7%増)。海外景気の下振れ、金融資本市場の変動、物価上昇、新型コロナの感染再拡大などのリスクもあり今後の見通しは不透明としながらも、インバウンドを含む人流の回復が顕著となる中で、市場性の高い店舗物件の仕入に注力する方針という。
配当は、必要な内部留保を確保しつつも、継続的かつ安定的に実施していくことを基本方針としており、2024年3月期の1株当たり配当額は20円(配当性向38.2%)と3期連続の増配を予想している。
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