「グローバルニッチ」が16位、成長の源泉となるトップシェア商品<注目テーマ>
1 人工知能
2 半導体
3 インド関連
4 自動車部材・部品
5 地方銀行
6 JPX日経400
7 宇宙開発関連
8 TOPIXコア30
9 電気自動車関連
10 インバウンド
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で「グローバルニッチ」が16位にランクインしている。
5日の東京株式市場は前場段階でやや売り優勢となっている。前日まで日経平均株価は6連騰、直近11営業日でも10勝1敗と強気に傾き過ぎていたきらいもあり、きょうは利益確定売りを急ぐ動きが表面化した。今週は週末8日にメジャーSQ算出を控えており、先物絡みで全体指数が振らされる可能性があるため、買いポジションが高めにくい背景もあるようだ。
こういう方向感が見えにくい地合いで、どういった銘柄に視点をあわせるのか難しい面もあるが、買いの一つの根拠として投資対象とする銘柄の商品競争力に注目するのも一法だ。競合他社の少ない狭い分野であっても、世界的に断トツのシェアを有する商品があれば、その企業は飛躍的な成長に向けた可能性を内包する。そうした企業はグローバルニッチトップと称され株式市場でも非常に注目度が高い。その代表的な例が半導体のマスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するレーザーテック<6920.T>だ。きょうは日経225に新規採用されたことが好感され買われているが、その人気の高さを考慮すれば今回の新規採用は当然予想されていた。同社株は日々の売買代金が全上場企業のなかでトップとなる日がほとんどで、現在の2兆円あまりの時価総額を考慮すると特筆に値する存在となっている。
同社株は2019年1月から2022年1月までわずか3年の月日で株価を約27倍化させた。もちろんその過程で業績も様変わりしており、その収益変貌をもたらしたのが、独占供給しているマスクブランクス検査装置だ。最近では半導体の微細化に対応した次世代装置としてEUV露光装置の市場が立ち上がるなか、同商品向けマスクブランクス検査装置でもその100%を同社が供給する形となっている。
同社に限らずニッチトップ企業の持つ成長ドライバーはマーケットでも常に注目されやすい。日経平均株価が上値を追う過程で、ポスト・レーザーテックを探す動きが今後一段と活発化しそうだ。同関連として、時価総額の小さい銘柄ではジェイテックコーポレーション<3446.T>、QDレーザ<6613.T>、アテクト<4241.T>、シグマ光機<7713.T>、ニッポン高度紙工業<3891.T>などがあり、このほか、主力どころのイビデン<4062.T>や、日本電子<6951.T>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>、愛知製鋼<5482.T>、日機装<6376.T>といったオールドファンになじみの深い銘柄も、グローバルニッチトップの一角である。
出所:MINKABU PRESS
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