*12:26JST 後場に注目すべき3つのポイント~日銀会合への警戒から不動産や金融株が売られる
18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅反落、日銀会合への警戒から不動産や金融株が売られる
・ドル・円はもみ合い、ドル買い後退
・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテス<6857>
■日経平均は大幅反落、日銀会合への警戒から不動産や金融株が売られる
日経平均は大幅反落。先週末比349.80円安(-1.06%)の32620.75円(出来高概算7億8100万株)で前場の取引を終えている。
15日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は56.81ドル高(+0.15%)の37305.16ドル、S&P500は0.36ポイント安(-0.01%)の4719.19ポイント、ナスダックは52.36ポイント高(+0.35%)の14813.92で取引を終了した。NY連銀のウィリアムズ総裁が早期利下げを否定したため、寄り付き後、下落。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁が来年下半期の利下げを予想していると発言すると、上昇に転じた。過去最高値付近での利食い売りに、ダウは一時下落に転じるも、終盤にかけ航空機メーカーのボーイングがけん引する形で底堅く推移。ナスダックも半導体インテルの上昇や金利先安感にプラス圏を維持し年初来高値で終了した一方、S&P500は反落となった。
方向感に欠ける外部環境を受けて、日経平均は先週末の大幅反発の反動が先行し反落スタート。為替市場では、ドル・円が142円台前半と先週末大引け時点よりもやや円安に振れたが、日本銀行の金融政策決定会合が明日まで開催されることから、日銀会合への警戒感に伴い銀行株や不動産株が下げ幅を拡大。輸出関連銘柄もさえないことから、日経平均はじりじりと下げ幅を広げた。
日経平均採用銘柄では、日銀会合への警戒感から住友不<8830>、東急不HD<3289>、三井不<8801>が先週末比3%超売られているほか、三住トラスト<8309>や第一生命HD<8750>など金融関連銘柄も弱い。その他の銘柄では、今期業績の大幅営業減益見通しが嫌気されてセルソース<4880>が急落した。一方、武装組織による船舶への攻撃を受けて業界大手のマースクが紅海の運行を見合わせたことを受けて、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運株の上げが目立った。また、総還元性向を上回る自社株買い発表が材料視されて日産化<4021>も買われた。
セクターでは、電気・ガス業、石油・石炭製品、保険業、ゴム製品、不動産業などが下落した一方、海運業のみ上昇した。
前引けにかけて日経平均は下げ幅を縮小したことから、後場もこの流れが続くか注目する。明日まで日銀会合が開催されることから、引き続き不動産や金融関連銘柄はさえない推移となりそうだが、為替市場でドル・円が142円台を維持していることから、日経平均の一段安は回避されよう。なお、日銀イベント前で日経平均などの指数は手掛けにくいことから、個人投資家を中心とした中小型株物色が広がるか注目したい。
■ドル・円はもみ合い、ドル買い後退
18日午前の東京市場でドル・円はもみ合いとなり、142円前半を中心に推移した。低調な米経済指標で来年の複数回の利下げが予想され、ドル買いは後退。一方、日経平均株価などアジア株の軟調地合いでやや円買いに振れ、主要通貨は対円で伸び悩んだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は142円07銭から142円46銭、ユーロ・円は154円87銭から155円26銭、ユーロ・ドルは1.0892ドルから1.0906ドル。
■後場のチェック銘柄
・麻生フオームクリート<1730>、かっこ<4166>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテス<6857>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・米・12月NY連銀製造業景気指数:-14.5(予想:2.0、11月:9.1)
・米・11月鉱工業生産:前月比+0.2%(予想:+0.3%、10月:-0.9%←-0.6%)
・米・11月設備稼働率:78.8%(予想:79.1%、10月:78.7%←78.9%)
・米・12月製造業PMI速報値:48.2(予想:49.5、11月:49.4)
・米・12月サービス業PMI速報値:51.3(予想:50.7、11月:50.8)
・米・12月総合PMI速報値:51.0(予想:50.5、11月:50.7)
【要人発言】
・政府関係者(報道)
「北朝鮮が発射した弾道ミサイルはICBM級の可能性」
<国内>
・日銀金融政策決定会合(19日まで)
<海外>
特になし
<CS>
・日経平均は大幅反落、日銀会合への警戒から不動産や金融株が売られる
・ドル・円はもみ合い、ドル買い後退
・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテス<6857>
■日経平均は大幅反落、日銀会合への警戒から不動産や金融株が売られる
日経平均は大幅反落。先週末比349.80円安(-1.06%)の32620.75円(出来高概算7億8100万株)で前場の取引を終えている。
15日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は56.81ドル高(+0.15%)の37305.16ドル、S&P500は0.36ポイント安(-0.01%)の4719.19ポイント、ナスダックは52.36ポイント高(+0.35%)の14813.92で取引を終了した。NY連銀のウィリアムズ総裁が早期利下げを否定したため、寄り付き後、下落。その後、アトランタ連銀のボスティック総裁が来年下半期の利下げを予想していると発言すると、上昇に転じた。過去最高値付近での利食い売りに、ダウは一時下落に転じるも、終盤にかけ航空機メーカーのボーイングがけん引する形で底堅く推移。ナスダックも半導体インテルの上昇や金利先安感にプラス圏を維持し年初来高値で終了した一方、S&P500は反落となった。
方向感に欠ける外部環境を受けて、日経平均は先週末の大幅反発の反動が先行し反落スタート。為替市場では、ドル・円が142円台前半と先週末大引け時点よりもやや円安に振れたが、日本銀行の金融政策決定会合が明日まで開催されることから、日銀会合への警戒感に伴い銀行株や不動産株が下げ幅を拡大。輸出関連銘柄もさえないことから、日経平均はじりじりと下げ幅を広げた。
日経平均採用銘柄では、日銀会合への警戒感から住友不<8830>、東急不HD<3289>、三井不<8801>が先週末比3%超売られているほか、三住トラスト<8309>や第一生命HD<8750>など金融関連銘柄も弱い。その他の銘柄では、今期業績の大幅営業減益見通しが嫌気されてセルソース<4880>が急落した。一方、武装組織による船舶への攻撃を受けて業界大手のマースクが紅海の運行を見合わせたことを受けて、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運株の上げが目立った。また、総還元性向を上回る自社株買い発表が材料視されて日産化<4021>も買われた。
セクターでは、電気・ガス業、石油・石炭製品、保険業、ゴム製品、不動産業などが下落した一方、海運業のみ上昇した。
前引けにかけて日経平均は下げ幅を縮小したことから、後場もこの流れが続くか注目する。明日まで日銀会合が開催されることから、引き続き不動産や金融関連銘柄はさえない推移となりそうだが、為替市場でドル・円が142円台を維持していることから、日経平均の一段安は回避されよう。なお、日銀イベント前で日経平均などの指数は手掛けにくいことから、個人投資家を中心とした中小型株物色が広がるか注目したい。
■ドル・円はもみ合い、ドル買い後退
18日午前の東京市場でドル・円はもみ合いとなり、142円前半を中心に推移した。低調な米経済指標で来年の複数回の利下げが予想され、ドル買いは後退。一方、日経平均株価などアジア株の軟調地合いでやや円買いに振れ、主要通貨は対円で伸び悩んだ。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は142円07銭から142円46銭、ユーロ・円は154円87銭から155円26銭、ユーロ・ドルは1.0892ドルから1.0906ドル。
■後場のチェック銘柄
・麻生フオームクリート<1730>、かっこ<4166>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値下り寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はアドバンテス<6857>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・米・12月NY連銀製造業景気指数:-14.5(予想:2.0、11月:9.1)
・米・11月鉱工業生産:前月比+0.2%(予想:+0.3%、10月:-0.9%←-0.6%)
・米・11月設備稼働率:78.8%(予想:79.1%、10月:78.7%←78.9%)
・米・12月製造業PMI速報値:48.2(予想:49.5、11月:49.4)
・米・12月サービス業PMI速報値:51.3(予想:50.7、11月:50.8)
・米・12月総合PMI速報値:51.0(予想:50.5、11月:50.7)
【要人発言】
・政府関係者(報道)
「北朝鮮が発射した弾道ミサイルはICBM級の可能性」
<国内>
・日銀金融政策決定会合(19日まで)
<海外>
特になし
<CS>
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