■利食いが入りやすいなか、押し目狙いのスタンス
■DyDo、24/1上方修正 営業利益 25億円←21億円
■前場の注目材料:三菱電機、国内初の曲線型リニア搬送システムを来年投入
■利食いが入りやすいなか、押し目狙いのスタンス
28日の日本株市場は、引き続きこう着の強い相場展開が見込まれるものの、全体として底堅さが意識されそうだ。27日の米国市場はNYダウが56ドル安、ナスダックは9ポイント安だった。サイバーマンデーで強いオンライン売り上げを期待した買いが先行した。しかし、10月の新築住宅販売件数や11月のダラス連銀製造業活動指数が予想を下回ったことが重荷となった。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了との見方から米長期金利が再び低下したため、ハイテク株は一時買われたものの、利益確定の売りも入りやすい状況だった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比85円高の33525円。円相場は1ドル148円60銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米年末商戦の出足が好調と伝えられるなか、アマゾン・ドット・コムやウォルマートなどが買われており、センチメントは悪くないだろう。ただし、NYダウは年初来高値に接近してきたこともあり、いったん利益を確定しておきたい動きが入りやすい水準と考えられる。
そのため、東京市場においても年初来高値水準では利食いが入りやすいと考えられ、こう着感が強まりそうだ。もっとも、あくまで利益確定であり、上値の重さが意識される中での売り仕掛け的な動きは入りづらく、押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。また、足もとで調整が続いていたエヌビディアが反発を見せており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えになりそうだ。
そのほか、グロース250指数は反落となったが、直近で突破した75日線が支持線として機能している。日経平均が年初来高値を更新するなか、グロース250指数の出遅れ感が目立っている状況であり、修正リバウンドを狙った個人主体の資金流入が意識されやすいだろう。また、レーザーテック<6920>が買い疲れ感から調整をみせる一方で、KOKUSAI<6525>が連日で最高値を更新している。値動きの強い半導体株などには値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。そのほか、実質12月相場入りとなるなか、来年のテーマを意識した物色などもみられよう。
■DyDo、24/1上方修正 営業利益 25億円←21億円
DyDo<2590>は2024年1月期業績予想の修正を発表。売上高は2100億円から2118億円、営業利益を21億円から25億円に上方修正した。海外飲料事業でトルコでの販売が好調に推移している。また、食品事業も猛暑の影響や営業・販売促進が奏功して収益が拡大している。
■前場の注目材料
・シカゴ日経先物は上昇(33525、大阪比+85)
・米長期金利は低下
・活発な自社株買い
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・三菱電機<6503>国内初の曲線型リニア搬送システムを来年投入
・シャープ<6753>ファーウェイと特許契約、5G関連など相互利用
・関西電力<9503>EV充電サービス、商業施設など対象、来年全国に
・NTT<9432>NTT社会情報研、秘密計算技術を開発、暗号下データ結合集計
・長瀬産業<8012>半導体現像液を回収・再生、大阪に新工場
・いすゞ自<7202>タイ工場、生産600万台達成、100カ国・地域に車両供給
・ファナック<6954>中型ハンドリングロボに新機種、スマート工場化を後押し
・タカトリ<6338>半導体ウエハー加工装置開発、研削から研磨まで1台で
・三菱重<7011>豪化学大手とMOU締結、水素・アンモニア事業開発
・マックス<6454>豪に駐在事務所、鉄筋結束機拡販
・NTN<6472>部品供給を最適運転、通信機能付きコントローラー開発
・日精樹脂工業<6293>中国製鋳物の調達拡大、8割に引き上げコスト低減
・ミネベアミツミ<6479>ミツミ電機、ロードスイッチIC発売、電流逆流防止で安全動作
・NTTデータG<9613>地図上で人流可視化、シミュレーションサービス提供
・日立<6501>日立エナジー、水素発電で実証機、スウェーデン社協業
・東レ<3402>バイオマス・再生原料の炭素繊維、仏で認証取得
・野村不HD<3231>フィリピンで住宅販売開始
・清水建設<1803>地震時の応力低減、超高層ビルコンクリ杭で新工法
・大林組<1802>次世代モビリティー組織に建設会社で初の加盟
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・特になし
<海外>
・09:30 豪・10月小売売上高(前月比予想:+0.1%、9月:+0.9%) <ST>
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