投資家からの関心も高いSDGs(持続可能な開発目標)については、これまで同様、「価値ある大切な商品の新たな創造事業」と「働きやすい職場づくり」を通じて、社会課題の解決に向けた取り組みを自らの企業価値向上につなげていく。特に「価値ある大切な商品の新たな創造事業」については具体的な取り組みの1つとして、商品の梱包材や名刺など、使用する紙は環境に配慮したものに変更した。また、2022年は気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)※1に準拠した環境開示のほか、CDP質問書※2への回答も開始するなど情報開示の充実を図るとともに、2022年7月には(一社)障がい者自立推進機構※3とオフィシャルパートナー契約を結び、障がい者アーティストを支援する「パラリンアート」の活動にも参画した。2023年に入ってからも、国連グローバル・コンパクトへの署名や温室効果ガス排出量の削減目標引き上げ※4などを実施した。
※1 企業に気候変動がもたらす財務的影響の把握、開示を促すために、金融安定理事会(FSB)によって設立された組織であり、2017年6月に情報開示のあり方に関する提言をまとめた最終報告書を公表している。
※2 ESG投資を行う機関投資家やサプライヤーエンゲージメントに熱心な大手購買企業の要請に基づき、企業の環境情報を得るために送付されるもの。
※3 障がい者アーティストの経済的な自立を目的として、アート作品(絵画・デザイン等)を利用してもらう活動を行っている。
※4 Scope1,2の排出量目標(2030年)を2020年比27%削減から実質ゼロへ引き上げた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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