■売り一巡後は押し目狙いの流れに
■ツルハHD、1Q営業利益 5.9%増 141億円
■前場の注目材料:牧野フライス、メキシコに新拠点、北米販売・サービス拡充
■売り一巡後は押し目狙いの流れに
21日の日本株市場は、米株安の流れから売りが先行するものの、売り一巡後の底堅さが意識されそうだ。20日の米国市場はNYダウが76ドル安、ナスダックは209ポイント安だった。利上げ終了への期待から買いが先行したが、その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利据え置きを決定した。ただし、インフレの目標達成までの道のりは長いとして、追加利上げの可能性を除外しなかった。これを受けて米長期金利が上昇し、終盤にかけて売られる展開だった。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比95円安の32795円。円相場は1ドル148円20銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33000円辺りでの底堅い値動きを見せていたが、FOMC後に軟化し、32750円と安値で終えていた。朝方は裁定解消売りなどインデックスに絡んだ売買の影響を受けやすいだろう。昨日の日経平均は一時33000円を下回る場面が見られたものの、終値では33000円を辛うじて上回っていた。再び33000円を下回ってくることになろうが、まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところである。
米国市場はFOMC通過後に売られる格好となったが、FOMC前には期待感から強い動きを見せていたこともあり、警戒感が強まったというよりは反動の動きをみせた格好である。FOMCについては予想通りの内容だったと考えられ、東京市場についても昨日は持ち高調整の動きが見られていたこともあり、売り一巡後は押し目狙いの流れに向かわせそうだ。
昨日は値がさハイテク株の一角が買われた半面、セクターでは鉱業、石油・石炭製品、電力・ガス、その他製品、繊維、パルプ・紙、輸送用機器の下げが目立っていた。リバランスの動きだったと考えられ、FOMC通過で巻き戻す動きが意識されそうだ。また、次は日銀の金融政策決定会合に関心が集まることで積極的な売買は手控えられやすいなか、バリュー株への物色が意識されやすいだろう。
■ツルハHD、1Q営業利益 5.9%増 141億円
ツルハHD<3391>が発表した2024年5月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比6.8%増の2598.27億円、営業利益は同5.9%増の141.03億円だった。食品部門が堅調に推移したほか、経済再開で化粧品などの販売も伸びた。2024年5月期業績は、売上高が前期比6.5%増の1兆330億円、営業利益は同3.6%増の472億円とした期首計画を据え置いている。通期計画に対する第1四半期営業利益の進捗率は29.8%となる。
■前場の注目材料
・1ドル=148.20-30円
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・牧野フライス<6135>メキシコに新拠点、北米販売・サービス拡充
・ミツバ<7280>インドに電動2輪車向けモーター試作ライン、早期製品化
・IHI<7013>ミサイルの高性能化に注力、政府方針に対応
・りそなHD<8308>グループ会社の銀行、ロスに駐在員事務所、米に20年ぶり設置
・クボタ<6326>インドに金融子会社、来年7月から事業開始
・ペプチドリーム<4587>米ジェネンテックとライセンス契約
・旭化成<3407>国立がん研究センターと、共同研究契約を締結、CAR-T細胞療法開発
・積水ハウス<1928>博報堂と協業、スマートハウスのデータをAI解析
・三井物産<8031>比インフラ大手MPICのTOB完了
・東レ<3402>ホンダと、使用済みナイロン製品の水平リサイクル実証
・ホンダ<7267>国産SAF団体に加盟、普及・拡大へ活動強化
・スズキ<7269>2輪部品、マレーシア社に来年から供給
・堀場製作所<6856>堀場エステック、半導体関連で新棟、次世代技術の開発強化
・コマツ<6301>タイで後方小旋回機、ショベル設備新設
・日揮HD<1963>4社で、航空燃料向け廃油提供に合意
・ローム<6963>GaNデバイスを高速駆動できるゲートドライバーIC
・日清紡HD<3105>30年度めど燃料電池セパレーター売上高200億円、追加投資
・新日本電工<5563>メッキ廃液再利用、イオン交換無機結晶を活用
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・日銀金融政策決定会合(22日まで)
<海外>
・07:45 NZ・4-6月期GDP(前年比予想:+1.1%、1-3月期:+2.2%)
・07:45 NZ・4-6月期GDP(前期比予想:+0.4%、1-3月期:-0.1%) <ST>
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