東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1100を超え、全体の7割近くを占めた。セクター別では、食料品、電気ガス、水産農林、パルプ紙など8業種が上昇。一方、精密機器、機械、電気機器、輸送用機器など25業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、キッコーマン<2801>、ニトリHD<9843>、アサヒ<2502>、味の素<2802>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>が軟調だった。
前日の米国市場は、バイデン政権による対中半導体輸出規制の厳格化報道を受け、半導体関連銘柄が大幅に下げた。東京市場では前日の時点で伝わっており、東エレクなどの大幅な下げにつながっていた。ただし、NYダウが連日で最高値を更新する一方で、ナスダック指数は2%を超える下落となるなど、ハイテク株からの資金シフトが強まるなか、東京市場においてもローテーションが本格化した。
東エレク、ソフトバンクG、アドバンテスなどは売り一巡後は下げ渋る動きとなったが、積極的にリバウンド狙いの動きは限られていた。日経平均は25日線が位置する4万円近辺に接近しており、調整一巡感からのリバウンドは意識されやすいところではある。そのため、米国市場でハイテク株への売りが落ち着くようだと、短期的なリバウンドを狙った動きは意識されそうだ。ただし、明日は週末要因もあってオーバーウイークのポジションを取る動きは期待しづらいところである。しばらくはローテーションの動きを見極めながらの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
<CS>
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