<動意株・13日>(大引け)=クックパッド、新電元、一休など
新電元工業<6844.T>=大幅高で一時、600円大台回復。みずほ証券が1日付で同社の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げたことが引き金となり急落したものの、その後は押し目買いにバランスを立て直し、きょうは目先筋の投げ一巡で一気の戻り足に。足もと3月の受注動向は、主力の電装事業がインドネシアの二輪車向けに好調、自動車向けや家電向けデバイスなども2月に続く水準をキープしており、前年同月ではマイナスも前月比では4.5%増と回復色をみせている。年初来高値から16%以上も下値にある時価は売られ過ぎとの判断も働いている。
一休<2450.T>=上げ足鮮烈。株価はインバウンド消費恩恵や株高資産効果などをフォローウインドに1月中旬に上放れて以降は一貫した上値追い態勢にあったが、特に4月に入ってからの上昇が際立っており、小型株ファンドなどによる買いの思惑など市場関係者の注目を集めている。昨年4月から利用頻度の高い会員のポイント還元比率を拡大しており、リピート需要の掘り起こしも入念。PERは60倍台と高いが、20%を超える高ROEが買いの手掛かり。信用倍率は1.2倍台と拮抗しており、株式需給面も味方している。
日本電気硝子<5214.T>=ストップ高。同社は10日取引終了後、15年12月期第1四半期(15年1~3月)の連結業績予想の修正を発表した。営業利益は10~20億円から45億円に大幅増額、これがポジティブサプライズとなった。生産性の改善や経費削減努力が功を奏し従来予想に上乗せされた。最終利益については15年度税制改正(法人実効税率の引き下げ)に伴う繰延税金資産の取り崩しを織り込んだことから赤字となったが、株価は本業の儲けを示す営業利益の上方修正を評価する格好となっている。
不二ラテックス<5199.T>=ストップ高。12日付の日本経済新聞で、主力の産業用緩衝器の海外販売を増やすと報じられたことを好材料視した買いが入っている。記事によると、ドイツで2016年度までに販売拠点を新設するほか、新栃木工場(栃木市)に数億円を投じ、生産設備も増強するという。これにより生産量は16年度に14年度見込み比1割増える。自動車の内装や家具などへの利用を見込み、グループの売上高で16年度に同1割増の72億円にすることを目指すという。また、ドイツで人材を現地採用し、拠点を新設するとあることから、生産拡大と海外事業強化による、業績拡大への期待感から買いを集めているようだ。
システムインテグレータ<3826.T>=ストップ高。同社は10日の取引終了後、今16年2月期の単体業績予想を発表。売上高30億円(前期比3.3%減)、営業損益3億5000万円の黒字(前期実績7億3300万円の赤字)、最終損益2億2000万円の黒字(同9億600万円の赤字)と黒字転換を見込んでおり、これを好感している。前期は自社パッケージに直接関係しないシステムインテグレーション分野で創業以来最大規模の不採算案件が発生したが、これが一巡する。同社では16年2月期をスタートとする新たな中期経営計画「Core2015」を策定、目標最終年度となる18年2月期に売上高40億円を目指している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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