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2025/08/07 - ぐるなび(2440) の関連ニュース。 サマリ杉原章郎氏(以下、杉原):みなさまおはようございます。私より2026年3月期第1四半期の決算をご説明します。はじめに、第1四半期決算のサマリをご説明します。まず売上高については、概ね計画どおりの着地となりました。他方、費用において成長投資を実行しつつもコストコントロールを徹底した結果、各利益は、計画に対し比較的好調に推移

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【QAあり】ぐるなび、通期増益計画に対し、順調な滑り出し 楽天グループとの協業強化第1弾「楽天カード連携」を今秋開始

投稿:2025/08/07 17:00

サマリ

杉原章郎氏(以下、杉原):みなさまおはようございます。私より2026年3月期第1四半期の決算をご説明します。

はじめに、第1四半期決算のサマリをご説明します。まず売上高については、概ね計画どおりの着地となりました。他方、費用において成長投資を実行しつつもコストコントロールを徹底した結果、各利益は、計画に対し比較的好調に推移しました。

昨今の光熱費や原材料価格の高騰により、飲食店のコストに対する意識はシビアにならざるを得ない状況ではありますが、主力の飲食店向けストック型サービスにおいては、ARPUが引き続き順調に上昇するのと同時に、店舗数がわずかながらも前年同期末より増加しました。

店舗解約率については、低水準に抑えることができていますので、注力施策の推進及び営業体制の強化などを通じて、ARPU・店舗数双方の拡大による売上成長へと転換していきます。

2026年3月期 通期業績予想

なお、利益が前年同期と比べ少額に留まった要因については、スライドに記載のとおり、飲食店支援事業の強化に向けた成長投資による人員関連費用の増加のほか、前期の第1四半期において低水準であった減価償却費やプロモーション売上に係る費用の増加などです。

第2四半期以降、人員体制の増強成果を発揮することで、四半期を追うごとに利益創出力を向上させ、さらに、次期においてはその効果がフルに寄与することにより、飲食店支援事業の成長力を引き上げます。

決算概要

次に、第1四半期決算の概要です。

売上高は30億8,100万円、営業利益は2,500万円となりました。また四半期純利益については、特別利益に投資有価証券売却益3,000万円を計上したことなどから、5,100万円となりました。

なお、当社の主要なKPIであるARPU、店舗数、そして楽天ID連携会員数は、いずれも前年同期と比較しプラスでの着地となりました。

連結損益計算書

連結損益計算書は、スライドに記載のとおりです。

売上高内訳

続いて、売上高の内訳についてご説明します。

ストック型サービスは着実な拡大基調を継続し、前年同期より8.3パーセントの増加となりました。

一方、スポット型サービスについては、店舗が抱える課題を年間を通じて解決に導く伴走型サポートの観点から、ストック型での受注を重視したことを主因に前年同期を下回りました。

プロモーションについては、メーカー・法人向け案件、省庁・自治体向け案件ともに拡大したことから、前年同期を上回りました。

関連事業の増加については、主に昨年4月にオープンした厨房機器販売店「テンポスぐるなび」の売上が伸長したことによります。

原価・費用内訳

次に、原価・費用の内訳についてご説明します。

売上原価については、売上の増加を主因とした外注費の増加のほか、固定資産の積み上がりに伴う減価償却費の増加、飲食店支援事業強化のための積極採用に伴う労務費の増加などを背景に、前年同期を上回りました。

他方、販売費及び一般管理費については、売上原価同様の理由により人件費が増加した一方で、業務委託費が減少したことなどから、前年同期比微増に留まりました。

連結貸借対照表

貸借対照表については、スライドに記載のとおりです。

楽天ぐるなびの強化(1)~ ユーザー動向 ~

それでは、ここからは施策の進捗についてご説明します。

まず、「楽天ぐるなび」におけるユーザー会員の動向についてご説明します。

ユーザー基盤である楽天ID連携会員数は、引き続き順調に拡大し、第1四半期末で1,033万人となりました。

また、ネット予約1組当たりの平均人数の面でもポジティブな動きを見せており、スライド右側のグラフで示すとおり、会員でないユーザーが前期の第1四半期をやや下回る3.20人であるのに対し、楽天ID連携会員は、来店人数に応じたポイント付与の仕組みが奏功し4.77人と微増基調を継続しています。

このことから、楽天ID連携会員による当社サイトの利用を促進することは、予約件数の拡大だけでなく送客人数の増大の面でも有効であり、「外食機会の拡大」と「外食人口の増加」というダブルの効果で、飲食業界を活性化することができると考えています。

楽天ぐるなびの強化(2)~ 注力施策 ~

このようなユーザーの動向を踏まえ、スライドに記載のとおり、現在当社では楽天との連携強化を軸とした流入拡大・利用促進をテーマに「楽天ぐるなびの強化」に着手しています。

具体的には、当社サイトで予約経験のある楽天会員が利用する楽天の他のサービスを検証し、外食と親和性が高いと考えられるサービスとの連携を推進することに加え、接待からファミリー利用まで幅広い会食ニーズを捉えるべく、優良かつ特徴的な会員基盤を持つ楽天以外の外部メディア・サービスとの連携についても、検討・実施します。

また同時に、「幹事ランク制度」によるリピート予約促進及び大人数での外食喚起を図ることで、Webサービスの潮流に左右されない持続的な送客力の向上を図っていきます。

楽天ぐるなびの強化(3)~ 新たな取り組み ~

楽天との連携強化策の第1弾として、楽天カード株式会社が楽天カード会員に対し多様な特典を提供する「楽天カードプレミアムプログラム」と当社の「幹事ランク制度」との連携を本年秋に開始することを決定しました。

なお、本サービス連携の認知拡大とID連携の促進に向けた施策について、現在、楽天カードとの間で協議を進めています。

この度の楽天カードとの連携を皮切りに、外部サービスとの連携を今後一層推進することで、愛着を持って「楽天ぐるなび」を繰り返し利用するエンゲージメントの高いユーザーを拡大していきます。

さらには、「幹事に支持される・大人数の獲得に強いサイト」という個性をあらためて明確化し、加盟店ネットワークの拡大ひいては宴会文化の振興につなげていきます。

マーケティングエージェント

次に、飲食店が取り組むWeb集客活動の一括支援を目指す「マーケティングエージェント」サービスの1つである Google ビジネスプロフィール運用支援商品についてご説明します。

情報更新や投稿、さらにはMEO対策まで幅広いサポートが飲食店のニーズを捉え、左のグラフで示すとおり、利用店舗数は順調に拡大しています。加えて、昨年7月に実施した商品リニューアルが奏功し、平均利用単価が上昇しています。

また、機能面においては、本年5月より「楽天ぐるなび」に掲載されるクーポン情報の提供を開始しました。

当社としては、自社メディアの運営に留まらず、飲食店の集客支援を一手に担うという独自のポジションである「マーケティングエージェント」を強化することで、本サービスをフックとした新規加盟提案による飲食店ネットワークの拡充を進めていきます。

そして、エージェント活動を通じて飲食店の売上拡大に寄与するだけでなく、業務負荷を軽減し、調理や接客というような「外食ならでは」の体験価値作りに集中できるよう支援するなど、外食産業における労働環境の改善にも貢献したいと考えています。

モバイルオーダーサービス “ぐるなびFineOrder”

続いて、スライドはモバイルオーダーサービス「ぐるなびFineOrder」についてです。

スライド左側のグラフで示した契約企業数については、大手チェーン企業を中心に133社となりました。

また、店舗ベースでは、契約企業における受注店舗数が着実に拡大しているだけでなく、システムオンボードが完了した稼働店舗の割合は85パーセントまで高まっており、受注した店舗には、速やかに「ぐるなびFineOrder」を活用し効果を実感いただける状態となっています。

新たな取り組みとしては、飲食と物販が併設された施設やスイーツ店など、さまざまな業種で導入されている小売業向けPOSシステムとの連携を開始したほか、決済手段として「楽天ペイ」や「PayPay」などのスマホ決済機能を拡充しました。

トピック~ サステナビリティに関する取り組み ~

次に、新たに開設した情報サイトをご紹介します。

当社がサステナブルな食の実現を目指し、行政や自治体などとの連携のもと推進するさまざまな取り組みを紹介するサイトを6月に公開しました。

「食でつなぐ。人を満たす。」をパーパス(存在意義)とする当社の考えや取り組みへのご理解を深めていただける内容となっていますので、ぜひご覧ください。

提供価値の拡充

ただいまご説明した「楽天ぐるなびの強化」や「マーケティングエージェントの拡大」、そして「モバイルオーダーサービスの推進」などの取り組みは、スライド左側の図の縦軸である「支援領域の拡大」にあたります。他方、横軸は当社の強みである「サポート力の発揮」です。

支援領域が広がり、ソリューションが充実することで、営業をはじめとする人的サポート体制は、より幅広い業種・業態の飲食店の困りごとを解決に導くことが可能となります。

こうしたサポート力の発揮により、加盟店ネットワークを拡大すると同時に、飲食店経営者との販促に限らない経営全般に関する対話が促進されることにより、日々のサポート活動を通じて当社が集積する情報資産が、一層意義あるものとなります。

これを「商品造成力」の源泉とし、さらなる「支援領域の拡充」と「サポート力の発揮」の好循環を創出することで、飲食店支援事業をより強固な収益源へと進化させていきます。

質疑応答:ストック型有料加盟店舗数について

質問者:ストック型有料加盟店舗数について質問です。前四半期末比で見ると、わずかながら純減がありましたが、この点をどのように評価されているのでしょうか? 第2四半期以降は、どのように推移するとお考えでしょうか?

杉原:ご質問、ありがとうございます。5月にベーシックプラン・ライトプランからスタートプランへダウングレードする店舗がやや多かったことから、ストック型の店舗数が前四半期末より減少しました。

ただし、これは一時的なものであると捉えています。6月以降、ストック型店舗数は増加傾向に転じており、第2四半期以降、基本的に増加させていく計画です。

なお、プランのダウングレードはあったものの、退会したわけではなくスタートプランでの加盟を継続していますので、再びベーシックプランやライトプランへアップグレードしてもらうことや、オプション商品をご利用いただけるよう促していきたいと考えています。

質疑応答:人件費と体制強化の内容について

質問者:人件費に関して質問です。特に売上原価に含まれる労務費について、体制を増強された主な部署はどこでしょうか? また、期末までの増員計画について、ヒントがあれば教えてください。

杉原:増員計画について、提案数と成約数は比例していることを踏まえ、基本的に営業人員を中心に年間を通じて増やしていく方針です。

採用した人員が入社後すぐに100パーセントの戦力になるわけではありませんが、早期に増員を図り、その方々が習熟する過程で提案数の増加が売上につながっていくと考えています。

山田晃久氏:売上原価内の労務費が増えている点についてご説明します。

杉原が申し上げたとおり、営業人員を中心に増強していくというのが基本方針ですが、マーケティングエージェントの運用担当や開発の一部人員を少し増強しています。これが、売上原価に計上する人件費の増加の要因です。

期末までの増員計画については、70名から80名を予定しています。ただし、状況を見ながら若干少なくする、または多くするなど、柔軟に対応したいと考えています。

質疑応答:非会員のネット予約平均人数について

質問者:スライド10ページに記載されている、非会員の1組当たりネット予約平均人数について質問です。わずかに減少している点について、どのように捉えればよいのでしょうか? 楽天会員の部分が伸びている理由については、よく理解できました。一方で、非会員についての見解を教えていただけると幸いです。

杉原:非会員の方による予約には、当社予約サービスが連携する他サイトからの予約が含まれており、2人や3人といった少人数で、また近い日の予約といったケースが多い状況です。そのため、平均人数が少ない傾向にあると捉えています。なお、平均人数は減少傾向というより横ばいにあると見るべきかもしれません。

他方、楽天ID連携会員による予約については、楽天ユーザーへの還元率を高め、ID連携を促すことで、リピート利用を促進するマーケティングを行っていることから、平均人数が増加しやすい状況となっています。

質疑応答:インバウンドのマネタイズのアプローチについて

質問者:インバウンドのマネタイズに対する、御社のアプローチについて質問です。インバウンドの予約というアクションに対する優先度は、低いと考えてよいのでしょうか?

杉原:インバウンドのマネタイズについて、当社では「楽天ぐるなび」の外国語版を展開しており、そこでの送客による手数料収益は一定程度上がっています。なお、「楽天ぐるなび」の外国語版は昨年9月にリニューアルを行ったこともあり、利用店舗数や売上が継続して拡大基調にあります。

また、訪日旅行者向け観光情報サイトである「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE」を活用したプロモーションや送客による手数料収益が増加する可能性はあります。

加えて、マーケティングエージェントの領域では、「 Google ビジネスプロフィール」の多言語対応支援や、海外のインターネットユーザーがよく利用するSNS等への広告配信代行を通じて、収益を得ています。

さらに、「ぐるなびFineOrder」において多言語対応を実施しており、このサービスをご利用いただいている店舗からは、「外国人のお客さまの注文対応がスムーズにでき、インバウンド対策としても効果的」とのコメントが寄せられています。

質疑応答:「UMAME!(うまみー!)」の可能性とAIサービス展開の余地について

質問者:「UMAME!」に代表されるAIを用いたサービス展開について質問です。まず、ベータ版のテスト運用を進めている「UMAME!」について、ビジネス的な可能性をどのようにお考えでしょうか? また、「UMAME!」以外にAIを活用して御社がサービス展開できる余地には、どのようなものがあるのでしょうか?

杉原:AIを活用したサービス展開について、当社では3つの方向性で取り組むこととしています。

1つ目は、コンシューマー向けのサービスで、その代表例が「UMAME!」です。現在、利用者からのフィードバックを随時収集し、それを次の開発に反映させるアジャイルな開発を進めており、年度内に正式版をリリースする予定で、これによってユーザーの拡大を図る考えです。

2つ目は、飲食店などのクライアント向けの業務支援での活用です。まずは、先行するコンシューマー向けサービスに注力し、一定の成果を上げた後、その過程で培ったAI活用ノウハウを活かしたソリューションを構築し、飲食店などがAI技術を利用するのに適したタイミングで提供するのが理想的だと考えています。

3つ目は、当社自身の業務改善や生産性向上のためのAI活用です。現在、当社自身がAIを集中的に使いこなすことでコスト削減や生産性向上を図り、業務への貢献を進めています。

これら3つの取り組みは、それぞれが成果を出すことで互いに寄与し合う関係になると考えています。この3つの観点からAI化やAIを活用したサービス開発を着実に進めることで、将来的には確実にマネタイズし、売上につなげていくことを目指しており、現時点で非常に大きな手応えを感じています。

質疑応答:楽天カードとの協業について

質問者:スライド12ページに記載のある「楽天カードプレミアムプログラム」との協業は、非常におもしろい取り組みだと感じました。

協議中ということで、まだ詳細すべては明かせないと思いますが、例えばポイントの付与に関して御社が一部費用を負担したり、このPRに際して御社のマーケティング費用を出したりということは、可能でしょうか?

杉原:費用負担について、取り組みを加速させるために、当社自身が相応分の負担をする場合もあるかと思います。

また、キャンペーンに関しては、お店側に負担していただく部分や当社が負担する部分、さらには楽天カードさんにご負担いただく部分など、それぞれが組み合わされるかたちになるかと考えています。

「楽天ブラックカード」や「楽天プレミアムカード」をお持ちの方が利用する「楽天◯◯」と名前のついたサービスは、その利用度の高さや横展開の広がりが期待されています。この秋の連携により、ブラック・プレミアムのカード会員は、通常よりも高い割合でポイントバックされる仕組みとなっていますので、この仕組みによる利用増加を非常に期待しています。

配信元: ログミーファイナンス

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