東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1300を超え、全体の8割超を占めた。セクター別では、空運を除く32業種が上昇し、保険、電気機器、証券商品先物、海運、非鉄金属の上昇が際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>、ソフトバンクG<9984>が堅調だった半面、花王<4452>、明治HD<2269>、ヤマトHD<9064>、リクルートHD<6098>が軟化した。
前日の米国市場は、エヌビディア株が4%超上昇したことなどから、半導体や人工知能(AI)関連株が買われた。また、MSCI指数への新規採用が決まったKOKUSAI<6525>が12%超の上昇となったほか、決算を手掛かりとした物色も活発となり、先週の急落からのリバウンドをみせるなか、物色意欲の強さが窺えた。お盆休み休暇入りする投資家も多く、市場参加者は限られているとみられるが、値ごろ感からの買いも入りやすい水準のようだ。
日経平均は5日に記録した過去最大の下げ幅をすべて取り戻し、心理的な節目を回復し、さらなる戻りが期待されるところだ。ただ、米国では今週、7月の生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)が発表されるが、米物価統計を受けて景気後退懸念が一段と和らぐのか注目される。米景気後退懸念が和らぐようだと、米国株の上昇に連動する形で戻りを試す局面が期待されよう。ただし、中東情勢を巡る地政学リスクには警戒が必要だ。
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