日経平均は8日ぶり反落。先週末22日の米株式市場でNYダウは4日ぶり反落。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)の四半期決算が予想を下回り、ハイテクセクターが売られた。また、7月のPMI速報値が2年ぶりに50割れとなったことも景気敏感株などの売り圧力となった。米株安を受けた今日の日経平均は216.89円安でスタート。日経平均が先週末までの7日続伸で1500円を超す上げとなったことから利益確定売りも出やすかった。また、外為市場で一時1ドル=135円90銭前後と先週末22日15時頃に比べ2円ほど円高・ドル安に振れたことが輸出株などの株価を抑えた。日経平均は朝方にやや下げ渋る場面があったが、中国株安なども重しとなり戻りは続かず、後場はやや様子見ムードが広がる中で本日の取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比215.41円安の27699.25円となった。東証プライムの売買高は8億2392万株、売買代金は2兆613億円だった。セクターでは電気機器、機械、化学などが下落。一方、空運業、陸運業、食料品が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は36%となった。
値下がり寄与トップはファナック<6954>、同2位は信越化<4063>となり、2銘柄で日経平均を約42円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは安川電機<6506>で4.06%安、同2位はエーザイ<4523>で3.74%安だった。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は塩野義薬<4507>となり、2銘柄で日経平均を約6円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは東急<9005>で2.67%高、同2位は明治HD<2269>で2.47%高だった。東急は、ANAグループ<9202>と日本産直空輸と連携を強化し、新しい流通である「産直空輸」での販売を拡大すると発表。また、WHOが緊急事態宣言を出したウイルス感染症「サル痘」を巡って、厚生労働省が29日に開く専門部会で天然痘ワクチンをサル痘予防に使うことの可否を審議すると伝わっている。国内でワクチンを生産しているのは、明治HD子会社のKMバイオロジクスとされており、同社に関心が向かう形になった。
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