<動意株・9日>(大引け)=アバールデータ、日特エンジ、モリ工業など
日特エンジニアリング<6145.T>=3日ぶり急反発。コイル製造用自動巻き線機で業界トップシェアを有する。自動車の電装化が進むなか車載用電子部品点数が増加しており、これが巻き線機の需要を喚起している。最近では急速に普及が進むドライブレコーダーに組み込まれる通信コイル需要の拡大などが商機につながっている。また、情報通信分野向けでは中国部品メーカーのFA投資増勢に伴い同社商品への引き合いが旺盛で、収益環境に吹く追い風は強い。18年3月期は前期比34%営業増益を会社側では見込むが上振れ余地がある。
モリ工業<5464.T>=後場一段高。同社は午後1時ごろ、従来25円を予定していた18年3月期の期末配当を5円増額して30円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。中間配当と合わせた年間配当は55円(従来予想50円)となり、前期実績に対して実質5円の増配となる予定だ。同時に3月26日付で自社株を消却すると発表しており、これも好材料視されているようだ。消却前発行済み株数の1.55%に相当する12万5000株を消却する予定で、消却後の発行済み株数は794万9580株となる。
鎌倉新書<6184.T>=一時ストップ高で、実質上場来高値を更新。同社は8日の取引終了後に発表した19年1月期単独業績予想が、売上高22億円(前期比28.7%増)、営業利益5億2000万円(同28.4%増)、純利益3億4000万円(同33.4%増)と4期連続で営業最高益を更新する見通しであることが好感されている。引き続き主力のWEBサービスの成長を見込んでおり、サイトのユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンスの改善やコールセンターの強化を引き続き行うことで、お墓事業で3割強の増収を計画するほか、前期以上の紹介数と足もとの単価上昇で葬祭事業も4割近い増収を見込む。さらに、仏壇事業も2ケタ伸長する見通しだ。
テラ<2191.T>=一時ストップ高。同社は東大発のバイオベンチャーで樹状細胞ワクチン療法を主力としている。8日取引終了後、がん免疫療法の効果を高める新規がん抗原ペプチドにかかわる特許がインドで成立したことを発表。また同日、新たに開始する細胞加工の製造開発受託事業で新規がん抗原ペプチドを提供することを決定したと発表しており、これらを材料視する買いが集中した。
シンクロ・フード<3963.T>=一時、ストップ高まで買われ上場来高値を更新。同社は8日の取引終了後、3月31日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。会社側によると、株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。なお、効力発生日は4月1日。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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