3. 財務状況と経営指標
2024年9月期末の資産合計は前期末比138百万円増加の11,232百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が322百万円増加し、売掛金及び契約資産が9百万円減少した。固定資産では有形固定資産が10百万円増加した一方で、無形固定資産が83百万円、投資その他の資産が77百万円それぞれ減少した。無形固定資産では、のれんを一括減損処理した。
負債合計は前期末比277百万円増加の5,590百万円となった。流動負債で未払法人税等が91百万円、賞与引当金が41百万円それぞれ増加した。純資産合計は同138百万円減少の5,641百万円となった。主に親会社株主に帰属する当期純利益59百万円の計上及び剰余金の配当156百万円により利益剰余金が97百万円減少したほか、為替換算調整勘定が35百万円減少した。
経営指標を見ると、自己資本比率が50.2%と前期末の52.1%から若干低下したものの、無借金経営で手元キャッシュも59億円と事業規模からすると潤沢であることから、財務の健全性は高いと判断される。収益性については既述のとおり注力事業における先行投資を実施したことによりROAやROE、営業利益率ともに低下したが、2024年9月期を底にして2025年9月期以降は先行投資の効果が顕在化しはじめ上昇に転じる見通しだ。なお、同社は手元キャッシュの使途について、M&Aも含めた成長投資に投下していくほか、株主還元に充当する意向だ。M&Aの対象としては、メディア事業においては既存メディアとのシナジーが見込めるメディア、パフォーマンスマーケティング事業においてはクロスセルが見込める商品・サービスを持つ企業あるいは事業を検討している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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